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[コラム]

【第3回】人生半ば過ぎからの恋 ~少数民族のリアルな恋の話~〔後編〕【VIETJO LIFEコラム:伝統工芸職人の光と闇】

2017/07/19 13:00 JST更新


small>(本記事は、2017年7月19日付け「VIETJO LIFE」で配信されたものです。)

皆様、ご無沙汰しております!
Threads 代表の東山です。

前回 は少数民族のリアルな恋の話ということで、マイさんとチョイさんのお話をお送りしましたが、話の途中で切らせて頂いて申し訳ありませんでした!
案の定、色々と嬉しい「苦情」を頂きました!
それと、例のショートムービーですが、あいにくこのほど サパ は雨続きでカメラ機材を山に持ち込めない状況でしたので、しばらく中断しておりました。

さて、マイさんとチョイさんの恋物語の続きですが、息子に結婚を猛反対されたチョイさんはその後どうなったでしょうか。
今回は後編をお送りします。
(前編はこちら >> 【第2回】人生半ば過ぎからの恋~少数民族のリアルな恋の話~〔前編〕


息子に反対されてしまったチョイさんは考えました。

チョイ:確かに、もう1回葬式なんて面倒くさいと思われても仕方がない。しかし、息子の結婚相手を探すには間違いなく「お母さん」という存在が必要で、マイさんほど良い相手はなかなか他にいない。それに・・・、実はマイさんのことを若い時から慕っていた。これは運命が導く千載一遇のチャンスじゃないか!

ポジティブシンキングなチョイさんはもう1回マイさんを呼び出して、真剣にプロポーズをすることにしました。

しかし、当時のマイさんは自分の子供たちや村人の目を気にし始め、チョイさんへの気持ちは遠ざかる一方でした。
元々、 「再婚」自体が一種の「裏切り」と見なしている文化 ですので、心理的な面でのハードルは高いのです。
また、子供たちがみんな成人した今では、「子供を養うために再婚する」という理由もつけることができません。
そのため、きちんとした理由もないのにもう一度婚姻生活に「Yes」と簡単に言うわけにはいかないのです。

好きな気持ちだけでは結婚できない、愛し合っているだけでも結婚できない。
それはまさにマイさんに押し付けられたリアルで過酷な現実。


現代(西洋)の結婚観のように、牧師さんの前で一生愛し合うことを誓い、二人が夫婦となることを神様に認めてもらうこととはまるで真逆で、結婚の意思決定プロセスにおいて、二人が愛し合うことがそんなに意味をなさないのがサパの現実です。
その根底にあるのは、結婚は単なる繁殖活動の一環に過ぎず、いかにより多くの子孫を元気に育ててくれる相手を選ぶことが大事になってくるのだと思います。


本文の続きはこちら → VIETJO LIFE「【第3回】人生半ば過ぎからの恋 ~少数民族のリアルな恋の話~〔後編〕
コラム「伝統工芸職人の光と闇」の一覧はこちら → 「伝統工芸職人の光と闇 

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