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ズン政権下の10年間、急成長を遂げたベトナム経済を振り返る

2016/04/01 17:33 JST配信
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 2006年6月から9年10か月にわたりベトナムの首相を務めたグエン・タン・ズン首相が、4月6日に現職を離れる。ズン首相のリーダーシップの下、2006年~2015年の10年間に、ベトナム経済は著しい成長を遂げた。Vnエコノミー(VnEconomy)紙は、10年間のベトナム経済を振り返った。

 2006年時点で1000兆VND(約5兆1000億円)に満たなかった国内総生産(GDP)は、2015年に4倍強の4200兆VND(約21兆4000億円)近くまで増加した。2010年のGDP額は2006年比で2倍に増えたが、成長率は前期に比べて大きく下回った。2011年以降は世界的な景気後退の影響に加えて、マクロ経済の不均衡により、GDP成長率は2006年~2010年の期間に比べて減速している。

 ベトナムは2008年に1人当たりのGDPが1145USD(約12万9000円)に達し、中所得国となった。2013年の1人当たりのGDPは1908USD(約21万6000円)へと拡大したが、この数字はマレーシアの1987年、タイの1992年、インドネシアの2007年、フィリピンの2008年、韓国の1980年代前半の水準に相当する。

 過去10年間の海外直接投資(FDI)誘致は安定して成長した。認可額と実行額を合わせた2015年のFDI総額は2006年の約4倍となった。2007年1月に世界貿易機関(WTO)へ正式加盟したことにより、2008年の対越FDI認可額は700億USD(約7兆9100億円)超に達し、直近10年間での最高値を記録している。

 2006年~2010年には、貿易活動も続けて成長した。2006年の貿易総額は700億USD(約7兆9100億円)に届かなかったが、2015年には3300億USD(約37兆3000億円)へと増大した。WTO正式加盟と共に、二国間貿易協定や多国間協力協定の締結が貿易拡大に繋がった。ただし、ベトナムの輸出額はFDI企業に依存している。

 財政収支状況については、2015年の歳入額が2006年の3.5倍、歳出額が同4倍となった。2015年のGDPに対する財政赤字率は6.11%に上った。インフレ率は著しく減速し、2006年の+7.33%から2015年に+0.63%へと低下した。2006年~2011年、世界金融危機の影響を受けてインフレ率が高まり、特に2008年には+22.97%に達した。政府は高インフレの再燃を抑制すべく成長を犠牲にしたことで、数年間にわたり経済成長が減速した。

 また、労働者1人当たりの労働生産性は大きく向上し、2006年の2220万VND(約11万3000円)から2010年に3.6倍の7930万VND(約40万5000円)へと増加したが、周辺諸国に比べると依然として低い水準にある。しかし、労働生産性の伸び率から見ると、ベトナムはインドネシアや韓国、タイを大きく上回っている。

 この10年間、失業率は低下傾向にあり、5.4%以下を維持している。これは、世界でも低い水準となっている。2010年以降、15歳以上の労働者数は5000万人を超えており、豊富な労働力で経済発展の支援材料となっている。このほか、貧困率は2006年の14%強から2010年に5%未満まで低下した。

[Duy Cuong - Thai Ha, VnEconomy, 08:39 (GMT+7) 29/3/2016, A].  © Viet-jo.com 2002-2017 All Rights Reserved.  免責事項
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