味の素製薬、ベトナムで腎不全用必須アミノ酸製剤を発売 [日系]

　味の素製薬株式会社（東京都中央区）は、ベトナムで今年7月5日に腎不全用必須アミノ酸製剤「アミユー配合顆粒」の輸入販売承認を取得し、11月11日から「アミユー配合顆粒」の販売を開始した。　「アミユー配合顆粒」は、腎不全患者の治療として行われている必須アミノ酸療法で必要な9種類の必須アミノ酸を配合した腎不全用必須アミノ酸製剤。充分なエネルギーとともに投与することで、腎不全患者の蛋白・アミノ酸代謝を改善し、同時に貧血などの臨床症状の改善および慢性腎不全時の病態の進行、透析導入時期を遅らせることが確認されている。　同社は、ベトナムで販売代理店契約を締結しているDKSHグループ現地法人内に味の素製薬製品専属マーケティングスタッフおよび医薬情報担当者（MR）を配置し、昨年4月より肝不全用アミノ酸注射液「モリヘパミン点滴静注」と腎不全用総合アミノ酸注射液「ネオアミユー輸液」のマーケティング活動を展開しており、今年1月より持続性Ca拮抗降圧剤「アテレック錠」を発売している。今回、「アミユー配合顆粒」の発売に合わせ、新たに腎領域専門MRチームを組織し、ベトナムにおける腎不全用アミノ酸製剤市場へ参入する。　味の素製薬は「グローバル健康貢献企業グループ」を目指す味の素グループの一員として、グループの認知度が高く、その食文化・体格の類似性から日本での知見が応用できると考えられる東南アジアを軸として、海外事業を拡大。現在は、東南アジアの中でも経済成長が著しく、かつ既に同社の医薬品が販売されているベトナムを注力国として選択し、活動を展開している。

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