王子ホールディングス、ベトナムの紙器メーカーを買収 [日系]

（C）王子ホールディングス

　王子ホールディングス株式会社（東京都中央区）は2日、ベトナムの紙器メーカーUnited Packaging Joint Venture Co., Ltd（UPJV社）との間で、同社の発行済株式の75％を取得する株式売買契約書を締結したと発表した。　王子グループは現在、経営の基盤となる研究開発・技術・営業力の強化を通して、生活産業資材、機能材・新素材、資源、エネルギー分野を中心に、ケミカル、メディカル等周辺分野への事業展開も見据えた事業構造転換を積極的に推進している。　生活産業資材の分野については、今後も著しい経済成長が見込まれる東南アジア・インド地域において、パッケージング事業の積極的な展開を図っており、同地域での事業拠点数は現在、18か所に拡大している。　ベトナムにおける同社グループのパッケージング事業拠点は、今年6月に稼働した紅河デルタ地方バクニン省の新工場を含め、南部（ホーチミン近郊）1か所と北部（ハノイ近郊）の2か所だったが、今回買収したUPJV社はホーチミン市に工場を保有しているため、同社グループのベトナム拠点は、南部・北部各2か所の計4か所体制となる。　また、今回の買収により、これまでの段ボール事業に加え、紙器事業も製品構成に加わることで、より総合的なパッケージングサービスを提供することが可能となる。同社グループは、「領域を越え未来へ」のコーポレートスローガンのもと、総合的なパッケージングサービスの提供を東南アジア・インドの全域で行うべく、今後も事業展開を推進していく方針。

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