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個展「ディン・Q・レ展:明日への記憶」、森美術館で7月25日から開催

2015/07/20 13:58 JST更新

(C) 森美術館 「無題(パラマウント)」2003年 Cプリント、リネンテープ 所蔵:Ann and Mel Schaffer Family, New York
(C) 森美術館 「無題(パラマウント)」2003年 Cプリント、リネンテープ 所蔵:Ann and Mel Schaffer Family, New York
(C) 森美術館 ディン・Q・レ氏
(C) 森美術館 ディン・Q・レ氏
 森美術館(東京都港区、六本木ヒルズ森タワー53階)は7月25日(土)から10月12日(月)まで、世界で活躍するベトナム人アーティスト、ディン・Q・レの日本初個展「ディン・Q・レ展:明日への記憶」を開催する。

 ディン・Q・レは、1968年、カンボジア国境付近のメコンデルタ地方キエンザン省ハーティエン町生まれ。ホーチミン市在住。1978年、10歳の時にポル・ポト派の侵攻から逃れるため家族と共に米国へ移住した。1989年にカリフォルニア大学サンタバーバラ校にて美術学士課程修了、1992年にニューヨーク視覚芸術学校にて美術修士課程修了。

 写真とメディアアートを学んだ後、ベトナムの伝統的なゴザ編みから着想を得て、写真を裁断してタペストリー状に編む「フォト・ウィービング」シリーズ(1989年~)を発表し、注目を集めることとなった。

 綿密なリサーチとインタビューに基づき、人々が実体験として語る記憶に光を当てた同氏が国際舞台へ上がるきっかけとなった映像インスタレーション作品「農民とヘリコプター」(2006年)では、自作のヘリコプターの開発に挑むベトナム人男性を中心に、ベトナム人と戦争との複雑な関係を巧みに描き出した。

 今回の個展は、東南アジア出身アーティストの大規模個展としては同美術館で初めての開催となる。2015年は、ベトナム戦争終結から40年、日本の戦後70年の節目の年。同展では、報道写真を通して見るベトナム戦争や、同戦争が日本社会や日米関係に与えた影響、また今日におけるベトナムの現代アートシーン、ビジネスマーケットとしてのベトナムの魅力など、様々なテーマでレクチャーやセッションを開催することで、歴史を再考・議論する場を提供する。

 なお、開館時間は10:00~22:00(火曜日10:00~17:00、9月22日は22:00まで)、入館は閉館時間の30分前まで。入館料は◇一般1800円、◇学生(高校・大学生)1200円、◇子供(4歳~中学生)600円、◇シニア(65歳以上)1500円となっている。会期中無休。同展のチケットで展望台東京シティビューにも入館可(スカイデッキを除く)。 

[2015年2月19日 森ビル株式会社ニュースリリース A]
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