神奈川県は、県内中小企業の海外展開支援の一環として、紅河デルタ地方フンイエン省第2タンロン工業団地内に中小企業向け集合貸し工場「神奈川インダストリアルパーク」を設置する。入居開始は2015年6月以降の予定。
同県は、第2タンロン工業団地が整備・運営する貸し工場の一部を「神奈川インダストリアルパーク」として活用することにより、ベトナムへの進出要望が高い県内企業の海外生産拠点の設置を支援する。
支援にあたっては、県内企業に対する優遇措置のほか、同県及び関係機関が進出準備から操業後まで、◇海外進出計画作成、◇資金調達、◇現地政府などへの申請、◇リスクマネジメント、◇県内企業のグループ化、◇労務などの情報提供、◇現地ベンチャー企業の紹介などで総合的にサポートを行う。
同県は7月、計画投資省との間で経済交流に関する覚書を締結しており、同省はベトナムへ進出する県内企業への支援を公約している。また同県は、第2タンロン工業団地が立地するフンイエン省とも覚書締結などに向けた調整を行っていく計画だ。
なお、第2タンロン工業団地はハノイ市内から車で約1時間の近距離にあり、またハノイ市と国際港湾を擁する紅河デルタ地方ハイフォン市を結ぶ国道5号線沿いに立地していることから、今後の更なる発展が見込まれている。2015年末にはハノイ市~ハイフォン市間を結ぶ高速道路が開通することで、ハノイ市の中心部やハイフォン港へのアクセス向上も期待されている。