14日正午ごろ、ホーチミン市4区第2地区グエンコアイ通りの住宅で火災が発生し、近くに住む運転手のボー・バン・クエンさん(39歳・男性)が隣人を助けようと火の中に飛び込んだが、大量の煙を吸い込んで意識不明の重体となり、搬送先の病院で亡くなった。
近所の住人の話によると、火災の発生した家では普段履物の加工作業が行われていたが、出火時は誰も人がいなかったという。現場にはサンダルや靴、加工用の化学薬品など燃えやすいものが多かったため、火の回りが速く辺りには黒煙が充満した。火は1時間後にようやく消し止められた。火災の原因はまだ判明していないが、当時は停電中だったため漏電の可能性はないとみられている。
この近くでは2000年にも火災が発生しており、亡くなったクエンさんはこのとき85歳の女性を背負って助け出した経験があったという。