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[三面]

巨大詐欺事件、首謀者は現役証券会社役員

2011/10/12 08:11 JST更新

 OTCブローカーをはじめとして、多くの人からお金を詐取したとされるフオンドン証券(ORS)のフイン・ティ・フエン・ニュー容疑者(女・33歳)が自分の身の安全を確保するため警察へ自首した。10日付サイゴンタイムズ紙(電子版)が報じた。  ニュー容疑者はヴィエティンバンク[CTG]某副支店長の妻で、彼女自身も以前は同行のディエンビエンフー出張所の所長を務めていた。しかしその後、フオンドン証券の15%の株を保有する投資家の推薦により、彼女はフォンドン証券の株式を保有していなかったにもかかわらず取締役に就任した。  彼女はベトナム株式市場ブームに乗じて名を馳せていった。OTCブローカーをしていたが、自らの株式や不動産に投資するため、夫や自分の地位を利用し、非常に高い金利を提示して多くの人からお金を借り入れ、更にはCTGの同僚に協力させ、偽造預金証書を担保に同行からも多額の融資資金を詐取した。  彼女は資金を返済するため、いろいろな人からお金を借り入れ、負債を付け替え続けることで3年余り凌いできたが、最終的にはホーチミン市からハノイ市まで多くの被害者を生み出すことになった。1日の売買代金が千億ドンに上る時もあったため、彼女は多くの証券会社で大口顧客となり特別扱いされていた。このため、非常に低い預託率での信用取引を行うことも可能だった。  しかし、株式相場の長期に亘る低迷後、彼女は多額な損失を被り債務不履行に陥った。一部の債権者は資金を回収するためにに暴力団を雇うなどしたため、身の安全を心配した彼女は警察に自首した。  現在、警察は裏付け捜査を進めている。今回の事件は全市場関係者を揺るがし、証券会社の大口顧客に対する貸付条件のルーズさが浮き彫りになった。これを受け、証券会社の信用リスクマネージメント見直しの必要性が高まっている。 

[Thanh Thương saigontimes 8/10/2011, 11:01 (GMT+7)U]
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