ホーチミン市のチョロン近くの路上で1日午前10時40分ごろ、近くに住むバイクタクシーの運転手フイン・ミン・フーさん(42歳)が警察官に誤射されるという事件が起きた。フーさんはチョーライ病院に緊急搬送されたが左胸に重傷を負っており、同日午後8時25分に息を引き取った。
フーさんを撃った警察官は当時、通行人の携帯電話をひったくったバイクに乗った2人組の男を追跡中だった。一人を逮捕した後、もう一人が逃走を続けたので発砲したところ、弾がそれてフーさんを直撃した。
突然の悲劇で大黒柱を失ったフーさん一家は、もともと非常に厳しい経済状態にあったこともあり、今後の生活に大きな不安を抱えているという。なお、ホーチミン市警察からは葬式の費用として3000万ドン(約22万円)がフーさんの家族に支払われることになっている。