科学技術省は3日、ヘルメットの品質についての調査結果を発表した。全国16カ所の標準品質支局の報告によると、全国のヘルメット生産施設約1800か所を調査したところ、半数以上の約950か所で品質基準に関する違反が発見された。違反内容は、商標違反が401件、品質表示違反が245件、工業所有権違反が144件、その他の違反が182件となっている。
また、ハノイ市・ホーチミン市・ダナン市の3都市で販売されているヘルメットのサンプル検査でも55%が品質基準を満たしていなかった。これらの結果から、品質に問題のあるヘルメットを使用している人はバイク運転者の半数以上に上ると見られている。
科学技術省によると、品質検査と品質保証表示は各生産施設の「良心」に任されて行われているという。これを悪用する業者が少なくないにもかかわらず、同省は「慎重に対処すべき問題」として違反業者のブラックリストは公表していない。