東南部ドンナイ省のゴーザウ港では1か月ほど前から、水質汚染による船体の損傷を懸念した日本の船会社が同港への入港を拒否しているため、原材料の供給が滞り付近の工場の生産活動に影響が及ぶ事態となっている。
同省資源環境局がゴーザウ工業団地に入居している複数企業に状況を確認したところ、同港経由による原材料輸送を拒否した船会社が、同港に面するティバイ川の重度の工業廃水汚染による船体への影響を問題視していたことが分かった。各企業によると、ゴーザウ港に入港した船舶のうち何隻かで外板の腐食や船底塗料の変色などの現象が実際に確認されたという。
同省資源環境局は、ティバイ川は重金属汚染の徴候は見られるもののその程度は低く、船体への影響についてはまだ十分な科学的根拠がない、としている。同局は同省人民委員会に事の次第を報告し、資源環境省と科学技術省に問題解決の仲介を要請する方針。