ベトナム電力グループ(EVN)はこのほど、「2009~2012年電力損失率改善案」を商工省電力調整局に提出した。EVNによると、2004~2008年の期間に電力損失率は12.23%から9.21%にまで減少している。特に昨年は、複数の電力会社が電力損失率を5%以下に抑制することに成功している。例えばドンナイ電力(2.42%)、ハイフォン電力(4.1%)、ダナン電力(4.39%)など。しかし今年に入ってからの半年間にEVN全体の電力損失率は逆に10.39%まで上昇している。
政府は2010年末までに電力損失率を8%まで下げるよう目標を設定しているが、EVNはこれを実現するためには送電網改良工事に総額15兆5000億ドン(約815億円)の投資と多くの計画停電の実施が必要だとしている。しかしEVNでは資金が不足しているため、この目標の達成は実現不可能であるとし、新たな目標達成スケジュールとして2010年に10.9%、2011年に10.1%、2012年に9.67%を提案している。