(C) vnexpress 傾いた家屋(左) 写真の拡大 |
(C) vnexpress 被害を受けた隣家のバイク 写真の拡大 |
(C) vnexpress 被害を受けた隣家の壁 写真の拡大 |
東南部ビンズオン省トゥーザウモット市フータン地区で22日夜、完成間近の4階建て家屋の1階部分の壁が突然崩れ、上層階部分が大きく傾く事故が発生した。傾いた部分が隣家に直撃し、壁が崩れるなどの被害が出た。住民らはすぐに避難したため、人的被害はなかった。
倒壊した家屋の家主タ・クオック・ランさん(男性・32歳)と、被害を受けた隣家のタ・クオック・ブーさん(男性・36歳)は実の兄弟で、ブーさんが所有する土地の空き地にランさんの家を建てているところだった。面積は4.2m×10m、建設費用は8億VND(約404万円)で、ホーチミン市12区のMTV建設会社が工事を請け負っていた。
兄のブーさんによると、事故発生時、外で建設用の足場が倒れる音を聞いたが、雨が降っていたため強風で倒れたのだろうと思っていたという。しかしその直後、地震が起きたかのように家が大きく揺れ、壁に亀裂が入ったため、家にいた10人は慌てて外へ逃げ出した。
ブーさんは、「外へ出てみたら、建設中の隣の家が私の家の方に傾いていて、家の前に停めてあったバイク4台は壁の下敷きになっていました。幸いなことに建設作業員も避難に間に合ったので、被害はバイクだけで済みました」と話した。
現在、1階部分の片側の壁は崩れ、残存している上層階部分は基礎のラインから2m余り外に傾いて隣家にもたれ掛かっている状態のため、いつ倒壊するかもわからないという。
なお、家族は1階部分の床のコンクリート施工段階で床が傾いていることに気付いたが、建設会社側は「許容範囲内」として、そのまま2階の工事に取り掛かってしまったという。その後、完成間近となり、壁のペンキを塗ったところで今回の事故が発生した。原因については現在も調査中だ。