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紅河デルタ地方ナムディン省ハイハウ郡ハイミン村にあるファムファオ村落は、長きにわたり真鍮製の管楽器を製作しているベトナム唯一の村として知られている。
ファムファオ村落が「管楽器製作村」になったのは、同村落に住むグエン・バン・クオンさん(男性・59歳)の家族の功績によるものだ。クオンさんの父であるグエン・バン・ビエンさんは、まだ農業しか職がなかった1950年代に同村落で管楽器製作の基礎を築いた。
かつて、真鍮製の管楽器は海外で生産されたものを購入するしかなかった。管楽器に慣れ親しんだ同村落の人々は、やがて自ら工夫して管楽器を修理したり、製作したりするようになった。そしてファムファオ村落は管楽器製作村となっていった。
クオンさん一家は皆、小さい頃から管楽器製作を学んでおり、誰もが管楽器を難なく作ることができる。一家は15種類もの管楽器を製作しているが、中でも注文が多いのは、クラリネットやサックス、トランペット、アルトサックス、トロンボーン、バリトン、チューバなどだという。