ホーチミン市在住の女性とベトナム郵便通信グループ(Vietnam Posts and Telecommunications Group=VNPT)傘下のホーチミン市通信社(ホーチミン市テレコム)との間で、11億VND(約537万円)の電話代を巡って争いが起きている。VNPTは電話代の支払いを求めて、女性を裁判所に訴えた。
訴えられたのはシー・チュエン・ホアン・ガンさん(26歳)。ガンさんは2013年7月、ホーチミン市テレコムの支社と通信サービスの契約を結んだ。国内外に電話をかけることができるポストペイド(後払い)で、保証金として500万VND(約2万4400円)を預けるという内容だった。VNPTによると、ガンさんは使用開始からの5日間に国際電話をかけ、11億VNDの電話代が発生したにもかかわらず、支払いを拒否しているという。
2014年11月にホーチミン市11区人民裁判所で開かれた公判で、ガンさんは「VNPTが説明した契約書の内容と、双方が合意した内容が異なる」うえに、「電話代が保証金を超えた場合はサービスが止められる」旨の説明を受けたと主張。裁判所はガンさんの主張をほぼ認め、VNPTの要求を退けた。
VNPT側は判決を不服として控訴。現在、ホーチミン市人民裁判所で裁判が行われており、判決は8月21日に出される予定となっている。