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米国南部テキサス州に上陸した大型ハリケーン「ハービー(Harvey)」による豪雨で、全米第4の都市ヒューストンは記録的な洪水に見舞われた。同地周辺には越僑(在外ベトナム人)約10万人が暮らしており、同胞同士が助け合ってこの苦難をしのいでいる。
ダニー・グエンさんは、ヒューストン近郊のリッチモンドに仲間と共にトラックで向かい、浸水した地区から数十人の越僑の人々を避難所や親類の家に送り届けた。ダニーさんは「ヒューストンに住むベトナム人には以前から助け合いの精神があったが、今回のハリケーンで形になって表れた」と話した。
ヒューストン近郊でペットショップを経営するパトリック・ホアンさんも、リッチモンドにモーターボートを運んで、フェイスブック(Facebook)を通じて助けを求めていた人々を救出した。「自分はかつて難民だったが、多くの見知らぬ人から助けてもらった。自分が人助けをするのはその恩返しだ」と語った。
ホーチミン市から1年半前にヒューストン近郊に移住してきたばかりのキム・ガーさんは、自宅の3部屋を避難民に提供している。赤の他人を家に入れて何かあったらどうするのかと心配する友人もいるが、「家族のように接すれば大丈夫」と話す。29日午後には天気が回復したものの、ヒューストンはまだ1.2mの深さで浸水している。