「ガラス片の上を歩いてみよう」、小1向け実用書が物議 [社会]

　ベトナム最大手出版社の教育出版社が発行した小学1年生向けの実用書が、保護者からの批判の的となり物議を醸している。この実用書は、「小学1年生のための実用的ライフスキル」(2014年版)と題されたものだ。　この実用書の著者ファン・クオック・ベト博士は、ある子供がガラス片のたくさん敷かれたマットの上を素足で歩いても無傷だった、というエピソードを取り上げて、「恐怖を克服するためにガラス片の上を歩いてみよう」と勧めている。エピソードの横には、女の子がガラス片の上を歩く写真が掲載されている。　「そのマットを歩く前に、靴を履くよう教えて欲しい」、「無謀な勇敢さは自殺と同じ」、「自分の子供がそれを真似する考えただけでぞっとする」など、インターネット上ではこれを強く非難する意見が相次いでいる。　批判を受けて同出版社は、「これは教科書ではなく実用書に過ぎない」と陳情した上で、「確かに不適切なエピソードなので、2015年版では該当部分を削除する」と述べた。

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