台風3号上陸、ハノイで1人死亡、倒木667本などの被害 [社会]

　台風3号(アジア名：ミリネ、ベトナムでは台風1号)はベトナム現地時間28日午前5時頃にベトナム北部に上陸した。台風の影響により、広域が暴風雨に見舞われ、多くの家屋の屋根が吹き飛ばされたり、漁船が沈没したり、街路樹が倒れたりしたほか、広い地域で停電が発生した。　ハノイ市警察交通警察部の統計によると、同市内では28日午前9時30分までに、倒れた街路樹が667本、浸水した地域が10か所、倒壊した電柱が2本、故障した信号機が19基に上った。同市フースエン郡では、豪雨と強風で家屋の欄干が崩壊したことにより1人が死亡、5人が負傷した。　紅河デルタ地方ナムディン省では、人的被害はなかったものの、漁船6隻が沈没したほか、耕作地や稲作地が冠水し、同省全域で停電が発生した。同地方ニンビン省でも全域で停電が発生したほか、多くの家屋の屋根が吹き飛ばされ、3万6000haの耕作地や稲作地が冠水するなどの被害が生じた。　現在、関連当局は台風被害の復旧作業を急いでおり、特に洪水を防ぐポンプ場を稼動するため電源の復旧に注力している。

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