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[社会]

ユナイテッド航空と越僑医師が和解、賠償金支払いへ―強制降機事件

2017/04/29 05:29 JST更新

(C) thanhnien
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 米イリノイ州シカゴの空港で9日、米ユナイテッド航空のシカゴ発ケンタッキー州ルイビル行き3411便の機内からベトナム系米国人医師デビッド・ダオ氏(男性・69歳)が定員超過を理由に無理やり引きずり降ろされた事件で、シカゴの弁護士トマス・デメトリオ氏は27日、損害賠償請求の示談交渉を行った結果、ユナイテッド航空と被害者の双方が賠償金の支払いで合意し、和解に至ったことを明らかにした。  賠償金の金額は明らかにされていない。デメトリオ氏は13日に開かれた記者会見で、ダオ氏は鼻を骨折したほか、前歯2本を欠損し、脳しんとうを起こしたとして、ユナイテッド航空を提訴する予定だと発表していたが、今回の示談により提訴はしないことが分かった。  同事件について、ダオ氏が引きずり降ろされる様子を撮影した映像がインターネット上で広まり、世界中からユナイテッド航空への批判が集まった。  なお、地元紙によると、同氏は1975年以前に旧南ベトナムのサイゴン(現在のホーチミン市)で活躍していた音楽家のダオ・ズイ・アイン氏だという。同氏は1960~1970年代に音楽活動を行い、ベトナム戦争が終結した1975年頃に米国へ渡っていた。 

[Thanhnien, 06:47 (GMT+7) 28/04/2017, A]
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