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[社会]

金正男氏殺害事件の裁判続く、ベトナム人被告に不利な見解も

2017/10/12 06:59 JST更新

(C) zing
(C) zing
 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄にあたる金正男(キム・ジョンナム)氏が2月13日に滞在先のマレーシアで殺害された事件で、マレーシアの首都クアラルンプール郊外のシャー・アラムの高等裁判所で10日に開かれた裁判で、マレーシア人捜査官から殺人罪に問われているベトナム人のドアン・ティ・フオン被告(女・29歳)に不利な見解があった。

 同裁判では、フオン被告が事件前の2月11日に同国のクアラルンプール国際空港を歩いていた男性の顔に何かを塗布する様子を撮影した動画と、同被告が事件当日の2月13日に同空港で金正男氏に背後から近付き、何かを顔に塗布した様子を撮影した動画が映し出された。同氏の遺体から猛毒の神経剤の一種であるVXガスが検出されたことも同国の化学者により確認されている。

 これについて捜査官は、「11日の男性が主な標的ではなかったためか、この男性には優しく塗布し、その後も頭を下げて謝罪していた。一方、13日の男性に対しては襲い掛かるかのように激しい行動だった」との見解を示した。

 フオン被告と、同事件で同じく殺人罪に問われるインドネシア人のシティ・アイシャ被告(女・25歳)は事件についていずれも「ドッキリ番組の撮影だと思い込んでいた」とし、「自分は利用された」と無罪を主張している。 

[Zing, 20:22 GMT+7 10/10/2017, A]
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