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[社会]

50年口を開いたままの女性に無償で皮膚再建手術、国立火傷病院

2019/08/26 05:58 JST更新

(C) vnexpress
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 東北部地方フート省タムノン郡クアンフック村(xa Quang Huc)に住むグエン・ティ・サウさん(女性・54歳)は、6歳の時に火傷を負い、下あごから腹部にかけての皮膚がひきつれを起こしてしまった。以来50年近くもの間、サウさんは首を動かすことも口を閉じることもできず、ほとんどの歯が抜け落ち、残っている下の歯はむき出しになっている。

 こうした中、ハノイ市にある国立火傷病院はこのほど、サウさんが正常に口を閉じたり首を回したりできるよう、頸部の皮膚の再建手術を無償で行うことを決めた。

 サウさんは19日、国立火傷病院のグエン・ザー・ティエン院長の招きにより、クアンフック村から約100kmの道のりをバイクタクシーで移動し、同病院で診察を受けた。

 同病院の美容整形手術センターのセンター長を務めるブー・クアン・ビン准教授によると、まずは正常に首を動かすことができるよう、ひきつれた皮膚と筋肉の再建を行う。その後、歯と顎の部分の施術を行い、口を閉じられるようにするという。

 サウさん一家は経済的に苦しい生活を送っており、治療費を工面することもできず痛みに耐える日々が続いてきた。サウさんは、「顔を元に戻せる日がくるなんて思ってもみませんでした。今は希望があります。医師の皆さんに心から感謝しています」と涙ながらに語った。 

[VnExpress 18:30 20/08/2019, A]
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