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[社会]

中国製日系ゲーム「陰陽師」、南シナ海の中国領描写でベトナムでの配信停止

2019/10/18 06:28 JST更新

(C) vnexpress
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 中国のスマートフォン向けゲームアプリ「陰陽師(ベトナム語タイトル:Am Duong Su)」をベトナムで運営するビンミン・ソフトウェア・サービス(Binh Minh Software Service)は16日、ゲーム内にベトナムの領土の主権に反する内容があったとして同ゲームのベトナムでの配信を停止した。

 ビンミン・ソフトウェア・サービスによると、同ゲームの最新のアップデートで、中国が南シナ海全域の領有権を主張するため地図上に引いている破線「九段線(牛舌線)」が描かれた地図が追加されたためだという。

 中国は地図上に「九段線」と呼ばれる破線を引き、南シナ海ほぼ全域の領有権を主張している。九段線は、U字線または牛舌線とも呼ばれ、ベトナムの領海を含めた南シナ海全域を囲んでいる。

 「陰陽師」は中国のオンラインゲーム会社ネットイース(NetEase, Inc.=網易)が開発を手掛け、日本の声優を起用した中国製日系ゲームの1つとして知られる。中国では2016年9月、日本では2017年2月、ベトナムでは2018年1月にサービスが開始された。

 直近では、米中合作のアニメーション映画「アボミナブル(Abominable)」が4日にベトナムで公開されたが、公開からわずか10日後の13日夜に国内での上映中止が決まった。これは、劇中で背景に映る世界地図の南シナ海の部分に九段線が描かれていたためだ。

 ゲーム関連では2012年にも同様のケースがあり、中国のゲーム「征途(ベトナム語タイトル:Chinh Do)」に九段線の描写がある地図が使われたことで、同ゲームをベトナムで運営していた地場VNGコーポレーション(VNG Corporation)が国内での配信を停止している。 

[VnExpress 09:21 17/10/2019, A]
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