新型コロナ、新たに3人退院　重症患者の肺移植も検討進む [社会]

　新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防国家指導委員会の13日午前6時の発表によると、同時点におけるベトナム国内の新型コロナウイルス感染者数は計288人で7日から変わっていない。12日に新たに3人が退院し、感染者全体の87％にあたる252人が回復・退院している。

　12日に退院した3人は、いずれも一度退院した後に再陽性となった患者。残る36人は引き続き隔離・治療中で、うち9人は検査で2回以上陰性と判定されている。

　ベトナムでは、海外からの入国者を除く国内での新規感染は27日間続けてゼロ人となっている。これまでに新型コロナウイルスによる死者は出ていない。ベトナムの感染者288人のうち、海外からの入国者が148人と半数以上を占める。

　国内で治療中の感染者のうち、最も重症化しているのは国内91人目の感染者であるベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)の英国人パイロット(男性・43歳)。この男性はホーチミン市の熱帯病病院に入院中だが、既に1か月以上にわたり体外式膜型人工肺(ECMO)治療を受けている。

　この男性は免疫系が暴走するサイトカインストーム(サイトカインが過剰に産生され、正常な細胞まで攻撃してしまう免疫反応)を起こしており、肺は線維化し約10％しか機能していない。現在、この男性の肺移植が検討されており、ドナーが見つかり諸手続きも済めば、ホーチミン市チョーライ病院に転送され手術が行われる見通しだ。

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新型コロナ、新たに3人退院 重症患者の肺移植も検討進む

新型コロナ、新たに3人退院　重症患者の肺移植も検討進む