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[社会]

ジャングル生活40年の「森の人」ががんで死去、52歳

2021/09/07 06:45 JST更新

(C) tuoitre
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 40年間もジャングルの中で暮らし、2013年8月に父親とともに保護された「森の人」ことホー・バン・ランさん(男性・52歳)が、6日午前にがんのため死去した。52歳だった。

 ランさんは10か月前に肝臓がんが見つかり、南中部沿岸地方クアンガイ省チャーボン郡チャーフォン村チャーガー村落で弟と暮らしながら闘病生活を送っていた。

 弟のホー・バン・チーさんによると、ランさんは前日の夜にテレビを観てから就寝したが、夜明けに呼吸が弱くなり、チーさんが家族全員を呼び寄せてランさんを囲った。しかし、ランさんはそのまま言葉を発することもなく6日午前7時に息を引き取ったという。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響もあり、7日に故郷のチャーボン郡で埋葬式を行う予定だ。

 今から8年前の2013年、ベトナム戦争中にジャングルの中へ逃げ込んでから40年間も2人だけで古代人のような生活を送っていたランさんと父親のホー・バン・タインさんが保護され、村に連れ戻された。その年、「森の人」父子は国内外のマスコミから大きな注目を集めた。

 村に戻ってからは支援を受けて弟のチーさんの隣に家を建てたが、タインさんは2017年に死去。その後、再び森が恋しくなったランさんは、自宅近くの山中に小屋を建てて暮らし、時々家に戻っては弟や村の人々と会っていた。

 しかし、2020年11月ごろに腹部と胸部の間に痛みを感じ、チーさんが病院に連れて行ったところ、肝臓がんと診断された。医師からは肝臓の右半分が腫瘍で覆われており、手術で治る見込みはないと告げられた。最近ではすっかりやせ細り、弟と暮らしながら痛みを和らげるために森の薬草に頼って生活していた。

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[VnExpress 09:51 06/09/2021, A]
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