フーコック島：新型コロナ規制緩和直後に10人のクラスター感染確認 [社会]

　20日に首相指示第15号/CT-TTgに沿った社会的隔離措置から、首相指示第19号CT-TTgに沿った社会的隔離措置に切り替える形で規制を緩和したばかりの南部メコンデルタ地方キエンザン省フーコック市(島)で21日、10人規模のクラスター(集団感染)が確認された。

　10人のうち、9人はズオントー村(xa Duong To)のビンダム(Vinh Dam)港の荷物運搬作業員、残る1人はアントイ郡(phuong An Thoi)の女性商人。この女性の夫は感染が確認された作業員の1人だった。

　地元当局は現在、感染地域を封鎖し、感染者を特定すべく住民の大量検査を実施するなどして対策に取り組んでいる。

　フーコック島では、4月末から広がった新型コロナの国内第4波で、これまでに確認された感染者数が僅か5人程度に留まっていた。10月からは、国内外の観光客の受入を再開する予定となっているが、今回のクラスター発生は、観光客の受入再開にも影響を及ぼすと懸念される。

　なお、同島の18歳以上の成人人口は約14万人で、ワクチン接種率は1回目を終えた人が全体の35％、2回目まで終えた人が全体の5％となっている。

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