VIETJO - ベトナムニュース 印刷する | ウィンドウを閉じる
[社会]

コロナ禍の特別便認可を巡る汚職事件、次期駐日大使に内定済みの外務次官を収賄容疑で逮捕

2022/04/18 04:58 JST更新

(C)vnexpress
(C)vnexpress
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を背景に運航された帰国者向け特別便の認可を巡る汚職事件で、公安省傘下の治安捜査機関はこのほど、トー・アイン・ズン外務次官(男・58歳)を収賄容疑で新たに逮捕した。

 これは公安省事務局長 兼 報道官のトー・アン・ソー中将が14日に明らかにしたもの。

 さらに、保健省傘下の医療設備工事局の職員ファム・チュン・キエン容疑者(男・41歳)と公安省傘下の出入国管理局の元職員ブー・アイン・トゥアン容疑者(男・43歳)の2人も、同じく収賄容疑で逮捕された。

 ズン容疑者は1991年に外務省に入省し、東南アジア・南アジア・南太平洋局に配属。その後、同省の複数機関で多くの役職を歴任し、2019年に外務次官に就任。2022年1月には、駐日ベトナム大使 兼 駐マーシャル諸島ベトナム大使に内定していたが、正式には就任していなかった。

 新型コロナが2020年に発生してから現在までに800便以上の特別便が運航され、60か国・地域以上からベトナム人約20万人が帰国したが、この特別便に搭乗するためには、通常より高額な運賃を支払ったり、煩雑な手続きを行ったりしなければならず、問題となっていた。

 同事件では、外務省傘下の領事局の要職4人(領事局長、領事副局長、領事局事務部長、領事局国民保護副部長)が1月下旬に、アンビン・エア・サービス(An Binh Air Services And Tourism Trading=An Binh ASC)の社長ホアン・ジエウ・モー容疑者(女・42歳)が3月下旬にそれぞれ逮捕され、捜査を受けている。

 警察は、違反者を厳格に処分すべく、事件の全容解明に向けて引き続き捜査範囲を拡大している。 

[VnExpress 19:02 14/04/2022,NLD 19:16 14-04-2022 U]
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved.


このサイトにおける情報やその他のデータは、あくまでも利用者の私的利用のみのために提供されているものであって、取引など商用目的のために提供されているものではありません。弊サイトは、こうした情報やデータの誤謬や遅延、或いは、こうした情報やデータに依拠してなされた如何なる行為についても、何らの責任も負うものではありません。

印刷する | ウィンドウを閉じる