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[特集]

パリコレを騒がせた越僑デザイナー「バーバラ・ブイ」

2011/06/19 06:44 JST更新

(C) Dat Viet, An Dong
(C) Dat Viet, An Dong
 流行とオリジナリティを併せ持つ越僑フランス人デザイナーであるバーバラ・ブイの洋服は可愛さだけでなく、その独創性や現代性から、パリコレでも注目を集めている。彼女のブランドは、ルイヴィトン、イヴサンローラン、クリスチャンディオール、シャネルなどに挑む新ブランドとして、パリ、ミラノ、ニューヨーク、ロンドンの主要なファッション誌に取り上げられている。  「私のデザインは女性達をお人形に仕立て上げるようなものではありません。女性達の中には流行の迷い子のようになっている人も見受けられますが、私はいつまでも色褪せることのない本物の美、デザインを追求したいと思っています。」  黒、ネイビー、アイボリー、ブラウン・・・彼女が使う色は優雅かつ精巧、鮮やかだ。なんといってもブランドの個性がファッションを愛する人々を常に驚かせ、満足させてやまない。彼女はデザインする際に「ボーダーレスな女性」をイメージしているという。

 バーバラ・ブイは1956年にパリで生まれた。父はベトナム人、母はフランス国籍を持つ。文学が大好きだった彼女は、フランスの有名校ソルボンヌ大学の文学科に進む。  1983年に卒業した後、ボーイフレンドとともにパリのタルビゴー通りに「カブキ」というブティックを開店し、自分でデザインした洋服を販売し始める。1987年に自分の名前をつけたブランドを立ち上げ、初のファッションショーに参加。翌1988年にはエティエンヌ・マーセル通りにブランドショップ「バーバラ・ブイ」を開店し、そのころから彼女のデザインは力強く躍進していく。  その勢いは止まることなく、1998年の春にはBBイニシャルズの注目ブランドに登場。2000年には靴のコレクション、続いてバッグのコレクションを発表し、高級ブランド市場における地位を確立していった。デイビッド・ベイリーといった有名なカメラマンの協力も得て、彼女のブランドイメージはますます磨きをかけられていった。  2003年、彼女はフランスの高級ブランド協会会員として認められ、2004年には初のフレグランスを発表。現在彼女のブランドの製品はニューヨーク、パリ、ミラノ、モスクワなどの220近い高級ブランド店で取り扱われている。彼女は言う。「私のデザインは多民族文化という土台に基づく型通りのものではなく、もっとスピリチュアルなものから発しているのです。」 

[An Đông Datviet PM, 08/03/2011U]
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