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[特集]

遠い国アンゴラで起業したハノイ出身のイケメン

2013/01/27 08:53 JST更新

(C) Vnexpress, グエン・ルオン・フイ・ホアンさん(右)
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 ベトナムでは大学卒業後に、国内、それも出来れば地元で定職に就き、家族に囲まれて生活したいと考える若者が多い。しかし、ハノイ市出身のグエン・ルオン・フイ・ホアンさん(24歳)は、ベトナムから遠く離れたアフリカ南西のアンゴラで、起業する道を選んだ。  ホアンさんは、ホンバン大学情報通信学部を卒業後、他の友人らと同じように一旦は就職したが、旅行好きで、海外で起業したいという気持ちが抑えられず、一念発起して、アフリカの地へと旅立つ。アンゴラの空港に降り立ったとき、所持金は僅か200ドル(約1万7800円)。その僅かなお金も空港の警察に大半を没収されてしまった。  その後しばらくは当面の生活費を稼ぐために、ベトナム人の家庭に居候させてもらい、食器洗いなどのバイトをしながら地元住民と出来る限り交流し、公用語であるポルトガル語の勉強に励んだ。アンゴラに来てから約半年後、故郷の家族と友達から5000ドル(約41万円)を借りて、プレイステーションのゲームセンターをオープンした。客足は絶えず、1号店のオープンから半年後には2号店をオープンすることが出来た。

 「なぜアンゴラだったのか?」この質問に対してホアンさんは、「先進国で成功するのは非常に難しく、チャンスも限られています。でも、アフリカは発展途上で、チャンスはいくらでも転がっています」と答えた。店舗はいずれも学校など、若者が集まる場所に位置しており、朝から晩まで賑わっている。  ゲームセンター2店舗には、計16台のプレイステーションが設置されており、1時間の利用料は2ドル(約178円)。この売上から諸費用を差し引いても、毎月約1500ドル(約13万3500円)の貯金が可能だという。今後は、コンピューター修理サービスも開始する予定だ。「事業拡張の準備に向けて、一度帰国し、店舗の管理をしてもらうために親族をアンゴラに招くつもりです」  ホアンさんは、節約のために部屋を借りず、店舗内で生活することにしている。一人暮らしの彼はもちろん自分で料理を作らなければならないが、幸い市場が店舗のすぐ近くにあって、とても便利だという。アンゴラ人の店員にも毎日ベトナム料理を振舞っている。イケメンで、料理も上手な彼だが、昔から片思いしていた女性がいる。これまで何度もアプローチしてきたが、最近になって、遠い国で起業し、成功したことを認めてもらい、恋人になることをOKしてもらったという。  

[Binh Minh, VNExpress, 07:00 (GMT+7) 06/12/2012]
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