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[特集]

ホーチミン中心部の「カンボジア市場」を訪ねて

2015/08/09 05:47 JST更新

(C) infonet
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(C) infonet, 魚のブン
(C) infonet, 魚のブン
(C) infonet, チェー
(C) infonet, チェー
 ホーチミン市10区レホンフォン通り374番地の路地の中ほどに、数十年前からよく知られているカンボジア人の市場がある。市場はレホンフォン通りに面しているため、「レホンフォン市場」とも呼ばれる。

 1970年代、多くのカンボジア人がベトナムへ移住した。初め彼らはホックモン郡に暮らしていたが、その後住まいを点々として最終的に10区に落ち着き、カンボジア市場が誕生した。現在、この市場ではたくさんの人たちが小商いをしているが、古株で数も多いのはカンボジア人だ。中には越僑も含まれる。

 市場は朝5時から夕方5時まで開いている。一番活気がある時間帯はやはり早朝だ。市場は、クメール語が印字されたパッケージの食品からカンボジアの特産まで、様々な商品であふれている。カンボジア近海でとれた魚の干物、干した蛙、干し野菜などが木の棚に整然と並べられ、カンボジア文化の特色を感じ取ることができる。

 カンボジア市場に来たら、トゥー・セーおばさんの食堂は外せない。ここではカンボジアの名物料理、魚のブン(米製麺)「ブンヌムボーチョック(Bún num bò chóc)」が味わえる。

 この店は70年前からあり、いつもお客でいっぱいだ。トゥー・セーおばさんが亡くなってからも、家族が店を続けている。開店は朝6時。4時間後の10時には閉店する。3万~5万VND(約170~290円)で、絶品の名物料理が楽しめる。



 現在の店主であるカンボジア系ベトナム人のゴ・ティ・タイン・マイさんいわく、材料はカンボジアのトンレサップ湖でとれる雷魚で、細かくほぐした白身の味付けにはヌクマムが欠かせないという。更にターメリックで黄色く色付けた白身は食欲をそそり、カンボジア料理の特色を出している。

 カンボジア市場は、カンボジアの地方の名物でベトナムへ持ち込まれたチェー(ベトナム風ぜんざい)でも有名だ。グエン・ティ・コーおばさんのチェー屋は市場の片隅にある。

 コーおばさんは、1970年代から母親に付いてこの市場でチェーを売っている。働きながらチェーの作り方を学び、母親が体を壊し働けなくなった後も、後を引き継いで店を続けている。メニューは10種類以上。卵のチェー、タマリンドの種のチェー、おこわのチェー、カボチャケーキなど、それぞれ大体7000~2万VND(約40~110円)で提供している。

 コーおばさんは、「チェーを売り続けるのは、故郷の味を守り続けたいから。商売としては儲からないけれど、皆が食べて美味しいと言ってくれるだけで嬉しいんだよ」と語る。

 現在この市場では、カンボジア系の人のほか、たくさんのベトナム人も野菜や海産物を売っている。彼らはモラルを大事にし、互いに助け合いながら商売をする。この心こそが、カンボジア市場の居心地の良さと楽しげな雰囲気を生み出しているのだろう。 

[Anh Ha, Nguyen Tuan, Infonet, 23/06/15 12:46, A]
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