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[特集]

本物そっくり、空き缶をおもちゃに変えて家族を養う男性

2017/08/27 05:53 JST更新

(C) thanhnien
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 使い終われば捨てるだけのビールやジュースの空き缶をユニークなおもちゃに変えて、家族を養い、子供2人を大学まで出した男性がいる。メコンデルタ地方カントー市ニンキエウ区に住むマー・タン・ファットさん(62歳)だ。

 ファットさんの住む小さな家には、ファットさん自らが空き缶から作ったたくさんのおもちゃが飾られている。おもちゃは、車や帽子、灰皿、そして攻撃ヘリコプターや戦闘機など様々で、中でも飛行機は風が吹き抜けるとまるで離陸しようとしているかのようにプロペラが回る仕組みになっている。

 ファットさんは30年間にわたり、空き缶からおもちゃを作って家族を養ってきた。1987年、家族の生活は苦しく、ファットさんは収入を得る方法を考えていた。

 「当時、子供向けのおもちゃはとても少なかったんです。たまたまテレビを見ていて、海外には家の模型などを作るためにビンやペットボトルの廃棄物を探している人がいることを知りました。ベトナムもビールやジュースの空き缶は使い終わったら捨ててしまいます。そこで、廃棄物を利用して子供向けのおもちゃを作ろうと思いついたんです」とファットさん。

 そうは思っても、本物そっくりのおもちゃをどう作るかが問題だった。ファットさんは模型や実物の研究を重ねて、ビールの空き缶で試作品を作っては捨てることを繰り返し、ついに完成品を作り上げた。

 ファットさんは、ビールやジュースの空き缶を買って帰ると、まず切り開いてきれいに洗って乾かし、子供に危険が及ばないように鋭利な部分を処理する。その後、作るものによって各パーツを切り分けてから、パーツを組み立てる。

 ファットさんの作るおもちゃは、テープなどを使わずパーツを組み立てているだけだ。おもちゃを世に出す前には、どんなに細かいエッジも中に巻き込んで、おもちゃで遊ぶ子供がけがをしないように気をつけなければならない。

 ファットさんはかつて、おもちゃを作るとバスで周辺の各省に売りに行っていた。カンボジアまで行ったこともある。あちこちでおもちゃを売ってきたおかげで、ファットさんは2人の子供を大学まで出すことができた。

 今は年老いて健康状態も悪く、遠くへ行くことができないため、注文を受けるか、インターネットで売るようになった。健康状態が良いときは、バスに乗って売りに行くこともあるという。おもちゃの種類は数十に上り、1個5万~30万VND(約240~1450円)で売っている。

 ファットさんのおもちゃはユニークなだけでなく、環境にも優しく、子供の創造性を刺激するものになっている。ファットさんは今、ますます多様化する子供の嗜好に対応するため、新しいおもちゃの開発を進めている。 

[Nguyen Dat, Thanh Nien, 09:33 AM - 09/08/2017, A]
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