ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

第2回「ベトナム日本国際ユースカップU-13」大会2日目&3日目レポート、地元ビンズオンが初優勝、川崎Fは惜しくも準優勝

2019/12/27 12:00 JST配信
(C) ベトナムフットボールダイジェスト+
(C) ベトナムフットボールダイジェスト+ 写真の拡大

2017年・2018年にJ1リーグを連覇した川崎フロンターレが主体となって企画する「ベトナム日本国際ユースカップU-13が2019年12月20日から22日までベトナム東南部ビンズオン省で開催された。J1川崎フロンターレとベトナム1部ベカメックス・ビンズオンFCは、2013年に開催したトップチーム同士の国際親善試合を皮切りに、下部組織や指導者間の交流を毎年行っている。日越外交関係樹立45周年となった昨年、2クラブの枠を超えて、日越からそれぞれ4チームが出場する国際トーナメントに発展し、今年は第2回目の開催を迎えた。

 今回は大会2試合目と3日目の模様を紹介していく。初日に続き、灼熱の太陽の下で行われた大会2日目には、グループリーグ最終節と準決勝が実施された。準決勝第1試合では、地元ベカメックス・ビンズオンがジュビロ磐田に2-0で勝利。準決勝第2試合では川崎フロンターレがガンバ大阪に1-0で競り勝って決勝に駒を進めた。川崎は2大会連続の決勝進出。

 2日目の夜には、ビンズオン新都市サッカー場に近接する「hikari」前のスペースにて、クリスマス&サッカーフェスティバルが開催された。「hikari」は、ベカメックス東急が手掛ける商業施設案件で、日系、中華系、ベトナム系の飲食店が入居している。今回のフェスティバルには、入居店舗や日越国際ユースカップのスポンサーを務めた企業がブースを出展。この他、特設ステージでは、地元学生によるダンスコンテストとカラオケ大会、現地で活動する日系チア教室やご当地アイドルによる公演などが行われ、会場の雰囲気を盛り上げていた。また、サッカー場では、JCB協賛による地元児童を対象としたサッカー教室も開催され、川崎フロンターレのコーチやビンズオンの現役プロサッカー選手が子供たちを直接指導した。


 最終日となった3日目の午前には、順位決定戦と決勝戦が行われ、連戦で疲れが見える中、各チームともに最後の力を振り絞って最後の1秒まで懸命に戦う姿が印象的だった。大会のハイライトとなった決勝戦は、ビンズオンが立ち上がりに先制した後、川崎が徐々に主導権を握って前半のうちに同点に追いついた。後半は一進一退の攻防となり、均衡状態が続いたが、試合終了間際にビンズオンが勝ち越しゴールを決めて2-1で初優勝を決めた。死力を尽くした川崎イレブンはホイッスルが鳴ると同時に倒れこんだが、ビンズオンの選手たちの手を借りて立ち上がると、すぐに整列に加わり、応援してくれた観客に挨拶。試合後は川崎とビンズオンの選手たちが互いの健闘を称え合った。


 午後には、今大会最後の試合となる日越オールスター戦を開催。この試合はベトナム国営テレビ「VTV6」で全国に生中継された。急造チームの上、疲労も溜まっているため、どちらも攻めあぐねる展開。試合は後半に入って日本選抜が先行したが、終盤にベトナム選抜が追いついて1-1で既定の50分を終了し、そのままPK戦に突入。PK戦は日本選抜が3人連続で失敗したのに対し、ベトナム選抜は3人連続で成功して、オールスター戦はベトナム選抜に軍配が上がった。


 この試合を見守ったU-19ベトナム代表監督のフィリップ・トルシエ氏は、「今回の大会では、特定の選手の名前をあげませんが、トーナメントを通して、越日ともに、この中から、将来、両国の代表選手となるような選手が登場することを強く感じました。彼らがひたむきに、サッカーへの情熱を持ち続けること、そして彼らの努力を支え、育成の支援をし続けることが大切だと感じました」と語った。

優勝:ベカメックス・ビンズオンFC
準優勝:川崎フロンターレ
3位:ガンバ大阪
4位:ジュビロ磐田
5位:PVF
6位:東急SレイエスFC
7位:SHBダナンFC
8位:ハノイFC

最優秀選手賞:Cao Hoang Hai(ビンズオン)
ベストGK:道管陽斗(ガンバ大阪)
得点王:Nguyen Gia Huy(PVF)、Nguyen Dang Huy(ビンズオン)

記事提供:ベトナムフットボールダイジェスト+

[2019年12月27日 ベトナムフットボールダイジェスト+].  © Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ヤオコー、ベトナム市場に参入 地場企業に出資・業務支援 (6:41)

 スーパーマーケット事業を手掛ける株式会社ヤオコー(埼玉県川越市)は、 今後の成長戦略の布石として地場企業に出資・業務支援を行い、ベトナム市場に参入する。  具体的には、食品スーパーマーケット事業を...

スタンチャート銀、ベトナムの24年GDP成長率予想+6%に下方修正 (6:38)

 英スタンダードチャータード銀行(Standard Chartered Bank)はこのほど発表したベトナムのマクロ経済に関する最新レポートの中で、2024年におけるベトナムの国内総生産(GDP)成長率予想を前回レポートの+6.7%か...

ビンファスト、米国のディーラー12社と代理店契約締結 (5:58)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)の子会社である電気自動車(EV)メーカーのビンファストオート(VinFast Auto)は23日、米国のディーラー12社との間で代

10代で結婚、30代で孫の世話…連鎖する児童婚 (21日)

 他に人のいない家の中で、タオ・バン・ポーさん(男性・36歳)が子供をあやして泣き止ませようとしている。一見、ポーさんが自分の子供をあやしているのかと思いきや、実はこの子供はポーさんの「孫」だ。  ...

FPT、米エヌビディアとAIファクトリー開発などで協力 覚書締結 (5:55)

 ベトナムを代表する情報技術(IT)最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)はハノイ市で23日、米国のグラフィックスプロセッサ・半導体大手のエヌビディア・コーポレーション(NVIDIA

イエンバイ省:セメント工場の10人死傷事故、従業員1人を逮捕 (4:09)

 西北部地方イエンバイ省イエンビン郡(huyen Yen Binh)にあるイエンバイセメント鉱産[YBC](Yen Bai Cement And Minerals)のセメント工場で22日に発生した深刻な労働災害に関連し、イ

栃木県、ハノイに「とちぎベトナムサポートハブ」を開設 (4:03)

 栃木県は、ハノイ市に「とちぎベトナムサポートハブ(とちぎハブ)」を開設し、24日より活動を開始した。  とちぎハブは、県内事業者のベトナムにおける販路開拓、事業所設置、インバウンド誘客、高度外国人...

FPTジャパンと大末建設、建設業DX化推進でパートナーシップ契約 (3:58)

 ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)グループの日本法人FPTジャパンホールディングス株式会社(東京都港区)の子会社であるFPTソフトウェアジャパン株式会社(FPTジャ

金属プレス加工の河政工業、バクニン省に子会社を設立 (2:20)

 金属プレス加工や部品組み立てなどを手掛ける河政工業株式会社(東京都葛飾区)は、北部紅河デルタ地方バクニン省に子会社を設立した。  子会社「河政工業ベトナム(KAWAMASA INDUSTRY VIETNAM)」は、ダイドン...

第15期第7回国会、5月20日開幕 法案の審議予定を調整 (24日)

 国会常務委員会は20日、第15期(2021年~2026年任期)国会の第7回会議の会期を5月20日から6月8日までと6月17日から6月28日までの2期に分けて開催することを決定した。  国会常務委員会は、2024年法律・法令作...

台湾の自転車製造大手ジャイアント、ビンズオン省に新工場建設 (24日)

 台湾の大手自転車製造メーカーのジャイアント(Giant)は22日、ベトナム事業拡大を目的に、1億2000万USD(約186億円)を追加投資し、新工場を建設する計画を発表した。  新工場は、東南部地方ビンズオン省の第3...

タカラレーベンとフジタ、ハイフォンの分譲マンションを竣工 (24日)

 MIRARTHホールディングス株式会社(東京都千代田区)のグループ会社である株式会社タカラレーベン(東京都千代田区)と株式会社フジタ(東京都渋谷区)は、北部紅河デルタ地方ハイフォン市において共同で開発中の分譲...

ダナン空港、スマートターミナル開発へ FPTソフトウェアと提携 (24日)

 南中部沿岸地方ダナン市ダナン国際空港の国際線ターミナルを運営するダナン国際ターミナル投資開発(Da Nang International Terminal Investment and Operation=AHT)は22日、ベトナムを代表するIT最大手

政府、違法漁業と闘う行動計画を公布 (24日)

 政府は22日、違法・無報告・無規制漁業(IUU漁業)と闘うための行動計画に関する決議第52号/NQ-CPを公布した。  この行動計画は、IUU漁業と闘うことの役割と重要性に対する認識に大きな変化をもたらし、それ...

韓国の留学生数・特別活動ビザ取得者数、国籍別でベトナム人が最多 (24日)

 韓国法務省出入国・外国人政策本部はこのほど、「出入国・外国人政策統計月報」を発表した。  3月末時点での韓国在留外国人は259万4936人で、前年同期比+11.1%増加した。うち90日以上滞在し、外国人登録を...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2024 All Rights Reserved