クメール族の「オク・オム・ボク祭り」、国家無形文化遺産に認定 [観光]

　文化スポーツ観光省はこのほど、メコンデルタ地方チャビン省に住むクメール族の伝統行事「オク・オム・ボク（Ok Om Bok）祭り」が国家無形文化遺産に認定されたことを発表した。これにより、チャビン省における国家無形文化遺産は4件となった。　この祭りは、ベトナム南部における少数民族、クメール族の3つの主要な祭り（◇セネドルタ（Sene Dolta）、◇オク・オム・ボク（Ok Om Bok）、◇チョルナムマイ（Chol Chnam Thmay））の1つであり、「月祭り」とも呼ばれる。稲の収穫期が終わった頃の毎年旧暦10月15日に、寺の境内や民家の敷地内で行われる。　クメール族の信仰では、月は1年の季節と作物を司る神様であると見なされている。したがってこの祭りは、安定した天候と豊作などを祈るために行われる、クメール族にとって重要な祭りとなっている。また、祭りの間には、ボートレース、バレーボール、民俗遊びなどの様々なイベントも催される。　現在、チャビン省には同省の人口全体の32％に当たる32万人のクメール族が住んでいる。毎年この祭りの時期になると、省内の住民だけでなく、国内各市・省からも多数の観光客が祭りを見ようと同省を訪れるという。

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