VIETJO - ベトナムニュース 印刷する | ウィンドウを閉じる
[観光]

ビザ制度など観光業界のてこ入れを首相が指示

2023/01/11 06:08 JST更新

(C) vnexpress
(C) vnexpress
 ファム・ミン・チン首相は公安省に対して、観光客の利便性に配慮して、ビザに関する諸政策を見直すよう指示した。

 2020年と2021年の2年間にわたってコロナ禍の深刻な打撃を受けた観光業界。2022年にベトナムは、地域各国に先駆けて観光活動を完全に再開し、外国人観光客を迎えた。だが業界は回復基調にあるものの、外国人観光客は期待どおりに増えず、目標の70%どまりだ。この原因のひとつとして、観光業を回復させるための大きな起爆剤がないことがある。

 2022年12月末に開かれた、外国人観光客の誘致を促進するための会議で、グエン・バン・フン文化スポーツ観光相は、多くの国が、ビザ免除政策で競争していることに言及した。マレーシアやシンガポールは162か国に対して、フィリピンは157か国、タイは65か国に対してビザを免除しているが、ベトナムは24か国に対してしかビザを免除していない。

 ASEANの多くの国が、30日から45日間のビザ免除期間を設定しており、なかには90日まで認めている国もあるが、ベトナムは15日間と短く、例えば欧州からの観光客など、長期旅行を希望する人々のニーズに合致していない。

 外国人観光客を増やすためにフン文化スポーツ観光相は、全ての国に対して電子ビザ制度を適用すること、発給手続きをさらに簡素化すること、ビザ免除期間を30日に延長することといった提案をしている。

 一方で公安省のルオン・タム・クアン次官は、観光業界の困難はビザだけが唯一の原因ではないと指摘する。2022年3月15日からベトナムはビザ制度をコロナ前の制度に完全に戻し、状況に合わせて様々な規定を適用している。電子ビザの発給対象は80か国・地域に上り、保証機関・組織を通す必要もないと説明している。 

[VnExpress 20:04 08/01/2023, F]
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved.


このサイトにおける情報やその他のデータは、あくまでも利用者の私的利用のみのために提供されているものであって、取引など商用目的のために提供されているものではありません。弊サイトは、こうした情報やデータの誤謬や遅延、或いは、こうした情報やデータに依拠してなされた如何なる行為についても、何らの責任も負うものではありません。

印刷する | ウィンドウを閉じる