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ホーチミンの不動産市場:フーミーフン新都市区の住宅に外国人の需要増

2018/03/21 JST配信


 2015年から2017年までの3年間における外国人の住宅購入は増加傾向にあるが、法的問題が複雑で、外国人が求める厳しい条件を満たしにくいため、外国人に物件を提供できる不動産デベロッパーは限られている。外国人の間で人気を集めているのは、立地条件が良く、ユーティリティ施設を併設し、住み心地の良い生活環境を確保している物件だ。

 ホーチミン市7区のフーミーフン新都市区は、約1万5000人の外国人が居住しており、同市の中でも外国人が最も多く住む地域となっている。これに伴い、近年はフーミーフン新都市区の住宅に対する外国人の需要も大幅に増加している。

<フーミーフン新都市区の外国人人口の推移>


フーミーフン新都市区の外国人人口は2013~2015年の3年間に+35%増加し、2015年に約1万5000人に。これに伴い、フーミーフン新都市区の住宅に対する外国人の需要も大きく増加。

 大手デベロッパーのフーミーフン開発社(Phu My Hung Development)がフーミーフン新都市区で開発中の複合プロジェクト「フーミーフン・ミッドタウン(Phu My Hung Midtown)」の第3期となる高級分譲マンション「ザ・シグネチャー(The Signature)」は、このほど行われた第1回発売で、外国人の物件保有比率に関する規定を厳守するため外国人からの申請書類の受付を制限せざるを得ないほどの人気を集めた。

 現在までのところ、複合プロジェクト「フーミーフン・ミッドタウン」は、第1期「ザ・グランデ(The Grande)」、第2期「ザ・シンフォニー(The Symphony)」、第3期「ザ・シグネチャー」(第1回発売)で合わせて約1000戸が完売している。このうち外国人購入者が購入者全体の20%を占めている。

<フーミーフン・ミッドタウンにおける外国人購入者の購入件数の推移>


第1期、第2期、第3期(第1回発売)で、外国人の購入件数は継続して増加。第3期(第1回発売)の外国人購入件数は第1期と比べて+20%、第2期と比べて+45%と大きく増加。

フーミーフン新都市区から各サービス・ユーティリティ施設までは徒歩範囲

 フーミーフン新都市区は、持続的な生活環境を有する国内有数の新都市区。433haの用地に、◆米国スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル(Skidmore, Owings & Merrill=SOM)、◆米国コッター・キム・アンド・アソシエイツ(Koetter Kim & Associates)、◆日本の丹下都市建築設計(Tange Associates)の名だたる建築設計事務所3社が20年余り前にマスタープランを手がけた。建築・景観、インフラ・サービスを両立した一貫性のある合理的かつ科学的な都市設計となっている。


フーミーフン新都市区では、毎年複数の国際的なイベントが行われ、多くのベトナム人と外国人の関心を集めている。

 住宅はいずれも、学校や商業施設、娯楽施設、文化施設、医療施設などのユーティリティ施設から徒歩10分圏内にある。市街地の通りは「碁盤の目」になっているのが特徴で、交通の利便性が極めて高いのはもちろんのこと、徒歩でリラックスを兼ねた健康作りもできる絶好の環境となっており、交通渋滞を軽減できるだけでなく、エネルギーを削減して環境にもやさしい都市設計となっている。


 同新都市区内のオフィスビルや商業施設、金融証券などのファイナンス関連企業、ホテル、レストランなどが集まる国際金融商業エリアは、先進国のセントラル・ビジネス・ディストリクト(CBD)をイメージして設計され、経済と交通の要となっている。

 「ザ・クレセント(The Crescent)」エリアは、住民向けのレジャーエリアとして位置づけられる。同エリア内の全長700mの湖沿いの歩道、商業施設「クレセント・モール(Cresent Mall)」、スターライト橋(Starlight Bridge)は、眺望を楽しんだり、各種イベントに参加したり、買い物をしたりする人気の場所となっている。

 医療については、病院だけでなく、ヘルスケアセンター、スポーツ施設を併設している。また、教育については、同新都市区内とその付近地域に、幼稚園、小中高校、大学合わせて30校近くが集まり、充実した学習環境を確保している。


ビナミルク(Vinamilk)、マニュライフ(Manulife)、イビス・ホテル(Ibis Hotel)、カプリ(Capri)など、複数の有名企業がフーミーフン新都市区に拠点を置いている。国際金融商業エリアは今後数年間でさらに発展し、より多くの企業を誘致する見通し。

利用者の健康と環境にやさしい材料を使用

 住民1人当たりの緑地面積は8.9m2で、ホーチミン市の中で最も高い緑地率を誇るフーミーフン新都市区だが、フーミーフン開発社はこれだけでなく、個々の住宅のタイルや煉瓦、バスルーム設備、衛生設備など、住民にとって身近な建材のも丁寧に選定し、利用者の健康と環境にやさしい材料を使用し、生活環境の「質」の充実にも注力している。

 フーミーフン新都市区のこの理念を徹底しているのは、複合プロジェクト「フーミーフン・ミッドタウン」だ。このプロジェクトのマンションは、タイルや石材、バスルーム設備などにヨーロッパ製の建材―美しさや完成度、人間と環境への影響を検討した上で、ポルセラノーサ社(Porcelanosa)の製品―を選んでいる。


フーミーフン・ミッドタウンは、日本の複合プロジェクト「東京ミッドタウン(Tokyo Midtowm)」、米国の複合プロジェクト「ミッドタウン・マンハッタン(Midtown Manhattan)」をイメージし、自己完結型(self-contained)の生活空間を実現。

 ポルセラノーサ社の責任者アルフレド・アギレ・ココレス(Alfredo Aguirre Corcoles)氏は、「フーミーフン開発社により選ばれた材料・設備は、見た目だけでなく多機能で使いやすく、20年以上の耐久性を有しており、子供や高齢者にも安全だ。材料の95%はリサイクルでき、節電・節水を実現するほか、環境保護にもつながる」と語る。

 また、衛生設備も配水の隅々までにこだわり、ベトナム人購入者も外国人購入者も納得するフーミーフン・ミッドタウンの成功要因と言える。


フーミーフン・ミッドタウンは毎回の発売で1000人もの物件購入希望者を迎えている。


以前の発売結果では、購入希望者3~5人に1人が希望に合った物件を手にすることができることが分かった。

 フーミーフン開発社は、2018年3月31日にフーミーフン・ミッドタウンの第3期となる高級分譲マンション「ザ・シグネチャー」の第2回発売を行う。今回は、「サクラ・パーク(Sakura Park)」の中央広場「サクラ・プラザ(Sakura Plaza)」と川に向かって設計され、同マンションの中でも眺望が特に良いM7A棟を発売する。これがフーミーフン・ミッドタウンの今年最後の発売となる。


日本人学校、韓国人学校、台湾人学校、カナディアン・インターナショナル・スクールなど複数のインターナショナルスクールが徒歩範囲内にあることも、フーミーフン・ミッドタウンが外国人から注目を集めている理由の1つ。中でも日本人、韓国人、台湾人の購入希望者が特に多い。

 これまでの発売で物件を購入できず引き続き購入を希望する人と、新たに購入を希望する人の数は、今回発売する住戸数の2倍に上っている。フーミーフン開発社は、発売に向けて購入希望者の申請書類の審査を入念に行っている。


「サクラ・パーク」の中央広場「サクラ・プラザ」と川に向かって設計され、眺望が特に良いM7A棟は、複数のユーティリティ施設を併設し、住民にとって利便性の高い生活環境となっている。

フーミーフン・ミッドタウンの住民向けのユーティリティ施設

フーミーフン・ミッドタウン(英語版)

連絡先(ホットライン):
フーミーフン総合事務所
(84-28) 5411-8888 または (84-24) 3936-2640
ウェブサイト: http://midtown.phumyhung.com.vn/ja/

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