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ビジネスチャットツールを提供するChatwork株式会社は2018年よりベトナムにてBusiness Chatting Program(BCP)サービスの提供を開始している。BCPはベトナム国内にて顧客、代理店、パートナー、投資先等を探すことができる無料サービスであり、開始から3ヶ月で300社以上から問い合わせが殺到した。
Business Chatting Program(BCP)はビジネスチャットツール「Chatwork」を提供するChatwork株式会社と、1000社以上のベトナム企業を組織するSaigon Times社が業務提携をおこない開始したビジネスマッチングサービスである。これにより在ベトナム日系企業は無料で1000社以上のベトナム企業から自社の要求にマッチする企業とやり取りすることができる。Chatworkは他のベトナム企業団体との業務提携交渉も進めており、より多くの企業から良質な企業を見つけることができるビジネスマッチングサービスとなるよう尽力している。
このBCPを利用し、HIASHI Joint Stock Company(ベトナム企業)とKATZDEN ARCHITEC VIETNAM Co., Ltd.(日系企業)はわずか2週間で業務提携に至った。
HIASHI社は建築外装やインテリア用の高品質資材を扱う専門商社であり、ベトナム国内のデベロッパーや総合建築会社に対して数多くの資材を販売してきた。HIASHI社の企業方針は「あらゆる顧客に対する要求を満たすために絶えず成長すること」であり、優れた製品品質を有する日系企業と取引を広げることは戦略上必須であった。しかしながら、日系企業パートナーを見つけることは簡単ではなく、1社のパートナー企業を見つけることに平均して3ヶ月かかっており、パートナー企業を見つける時間を短縮することがビジネス上の課題であった。
KATZDEN社は2015年よりBinh Duong省に工場を設立した住宅用階段等の製造販売をおこなう日系企業であり、安全性を重視し高品質かつデザインに優れた製品を製造している。従来は日系企業への販売をメインとしていたが、ベトナム代理店の開拓を希望しBCPへ登録をおこなった。
HIASHI社は2018年10月BCPへ登録してすぐKATZDEN社を発見し、Chatworkを使用してチャット上で業務提携に関するやり取りを開始した。その後わずか2週間で業務提携へ至った両社だが、業務提携後にHIASHI社取締役のBUI DUNG氏は「従来のビジネスマッチングは、『会ってから詳細話す』、というスタイルが基本であり時間的ロスが非常に多かった。また、BCPは『詳細を話してから会う』というスタイルのため、パートナー探しから契約締結までのスピードが格段に上がった」と振り返る。
BCPの登場により日系企業にとってベトナム企業との取引はより身近なものになった。
まずはチャット上で詳細を話すことができるため、対面でのやり取りに比べ、コミュニケーションミスが発生しにくく、時間的コストもかからない。BCPは日系企業とベトナム企業の取引を更に加速させることを目指している。
HIASHI社は引き続き日系企業のサプライヤー及び顧客の開拓を進めている。
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