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ヒユナ / Rau dền~ベトナム野菜図鑑(葉菜類2)~

Rau /d/ JST配信
  解説
日本語名 ヒユナ(莧菜)、アマランサス、ジャワホウレンソウ、バイアム
ベトナム語名 Rau dền(ザウジェン / ラウジェン)
英語名 Amaranth、Chinese spinach(中国ホウレンソウ)
学名 Amaranthus tricolor spp. mangostanus(ヒユ科)
原産地 熱帯アメリカ、熱帯アジア
 

日本でも知られる「驚異の雑穀」、ベトナムでは葉を食べる


Rau dền(ザウジェン / ラウジェン) というこの野菜は、日本ではヒユナと呼ばれているのですが、日本人の多くは聞き覚えがないのではないでしょうか。健康食材に興味のある人はアマランサスのほうが聞いたことがあるかもしれません。栄養価の高さから別名を「スーパーグレイン(驚異の穀物)」と呼ばれ、メキシコやペルーなど中南米でインカ文明のころから栽培され、日本でも健康食品として注目されている穀物ですが、ベトナムや中国などアジア各国では葉と茎を食べるのが一般的です。

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このように葉の一部が赤色のものだけでなく、葉が緑だけのもの、茎も含めて全体が赤色をしているものなど、赤の度合いは様々です。暑い時期に採れる野菜で、南部では年中出回っていますが、北のほうでは夏野菜のイメージだと思います。
 

体の熱を逃がし、若返り作用も


ベトナムでヒユナは 「体の熱を逃がす野菜」 として知られており、夏の暑いときに食べると良いとされ、暑さで吹き出物ができてしまったときなどに食べると症状が改善されるといわれています。
また、ベトナムではヒユナを主にスープにして食べるのですが、ヒユナを茹でるとスープの色が真っ赤に染まります。これはアントシアニンという成分。アントシアニンはポリフェノールの一種で、視覚機能を改善したり、眼病予防になるといわれています。また、老化の原因になる細胞の老化を防ぐ抗酸化作用があるため、アンチエイジングのサプリメントにも含まれいる成分。ヒユナを頻繁に摂取することで、若さを保つことができるかもしれませんね。

そのほか、カロチン、カルシウム、鉄分、たんぱく質、ビタミンを含んでおり、特に鉄分はホウレンソウの2倍もあるそうです。
 

おひたしやゴマ和えにも


ヒユナはアクが少なく、ホウレンソウのような癖がないので、とても食べやすいです。タイでは生でも食べるようですが、ベトナムではもっぱらスープにして、外に流れ出た栄養素も余さず体にとり入れます。中国では炒め物にも使うようです。日本人的には、ホウレンソウのように熱湯でざっと湯がいておひたしにしたり、ゴマ和えにして食べるとおいしいですよ。

【ポイント】買うときは葉の色が鮮やかで、葉先までピンと張っているものを選び、買ったらなるべく早く使いましょう。冷蔵庫で保存する場合は、根がついたままのものを買い、新聞紙にくるんで入れると長持ちします。

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