(本記事は、2018年4月26日付け「VIETJO LIFE」で配信されたものです。)
10時限目の今回も「お空の仕組み」シリーズを続けます。
学習に10th アニバーサリーなんてありません。
まずは 前回 の復習から。
これまでに覚えたコマンド(コンピュータシステムへの指示)は、
1、自分のIPアドレス確認
ipconfig(Win)/ifconfig(Mac/Linux)
(アイピーコンフィグ/アイエフコンフィグ)
2、お空に出れるか確認
ping 8.8.8.8
(ピン・ピング)
いまのところ、この2つを覚えていますね。
これを黒い画面開いてサラッと打ち込んでみましょう。
このコマンドを打ち込む作業は、初めは面倒ですがそのうち慣れて苦痛ではなくなります。
むしろ快楽を伴ってまいります。
ただ、過度にコマンドライン信者になると、逆に「マウスを使うのが面倒です症候群」を発症しますのでご注意を。
何事も極端な好奇心と客観的な評価のバランスが大事です。
さて、復習が終わったら、今回のコマンドに移りましょう。
今回は 「tracert(win)/traceroute(mac、linux)」 (トレースルート)です。
<その1>生存確認〜トレースルート編
前回は、「8.8.8.8」というお空の住所に「こんちには!」と声をかけるコマンドを覚えましたね。
ping 8.8.8.8 です。
pingコマンドによって発信された信号は、「8.8.8.8」という住所へたどり着くため、多くの関所(通信機器)を通過していました。
前回の図をもう一度見てみましょう。
こちらの図では、ベトナムから旅立った ping信号は、25箇所の関所を通過して北アメリカに到達しています。
今回覚えるトレースルートコマンドは、その信号が「どういう経路で目的地に到達したか」を確認するコマンド です。
ここで、「通った場所なんて調べて意味あるの?」という疑問が生じますね。
トレースルートコマンドを打つ意味のひとつに、 「どういう経路を通過したか」を知ることで、「どこで問題が起きているか」を判断するというものがあります。
問題が起こる箇所には、
i、お家の中
ii、契約しているインターネットプロバイダ
iii、プロバイダから先、目的地までの途中
iv、目的地
があり、これらのどこで問題が起きているかを切り分けることがトレースルートの目的のひとつです。
早速、トレースルートを打ってみましょう。
tracert 8.8.8.8(windows)/traceroute 8.8.8.8(mac/linux)
このトレースルートコマンドは以下の2つの要素から構成されています。
1つ目「tracert(win)/traceroute(mac)」
どの道(ルート)を通ったか(トレース)教えてね、とお願いするコマンド。
2つ目「8.8.8.8」
お外の何処かにあるパソコンのIPアドレスです。
つまり、 traceroute 8.8.8.8 は、8.8.8.8へどうやって行ったか教えてね、という意味になります。
本文の続きはこちら → VIETJO LIFE「【10時限目】お空の仕組み(3):生存確認 〜traceroute編」
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