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【第9回】SDGs達成に向けたベトナムの取り組み、あなたにできること【VIETJO LIFEコラム:ベトナム・フェアトレードの旅】

2019/06/24 12:00 JST配信

(本記事は、2019年6月17日付け「VIETJO LIFE」で配信されたものです。)

こんにちは、青年海外協力隊の山田邦永(やまだくにはる)です。2017年10月より、ベトナムの非政府組織(NGO) VIRI でハノイを拠点に 活動 しています。

「宇宙船地球号」 ― 資源に限りのある我々の住んでいる地球において、国際目標SDGsの達成に向けて全世界が一体となって取り組んでいます。 SGDsは、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)を表します。

SGDsに関連して、本コラムで全3回に分けて紹介いたします。 1回目 ではSDGsとフェアトレードについて、 2回目 ではベトナムにおけるSDGs達成に向けた枠組みを紹介しました。今回3回目では、ベトナムにおけるSDGs達成に向けた具体的な事例とともに、皆さま1人1人にできることを紹介します。SDGsは17のゴールで構成されていますが、その中でも特に、日々の生活に直結している SDG 12 「つくる責任つかう責任」 に焦点を絞って紹介します。

SDG 12達成に向けた、世界における現状とネットワーク

SDGs全17ゴールにおけるSDG 12の位置づけ

SDG 12 「つくる責任つかう責任」は、2016年、国連からの支出が9000万USD(約99億円)、関与する国連職員数が411人で、SDGs全17ゴールのうち、国連から投入された資源の最も少ないゴールでした。


出所: System-Wide Outline of Functions and Capacities of the UN Development System を元に山田邦永作成

SDG 12の取り組む領域は SCP(Sustainable Consumption and Production : 持続可能な消費と生産) と呼ばれており、これから新しい規範や基準の生まれてくる領域であると言われています。SCPの実現に向けて取り組むことは、SDG 12の達成に繋がるだけでなく、他のほぼ全てのSDGsの達成に、直接的または間接的に大きく貢献することになります。

SDG 12を達成するためのOne Planet Network

SDG 12に含まれるターゲットの1つとして、10YFP(the 10-Year Framework of Programmes on Sustainable Consumption and Production:持続可能な消費と生産に係る10年計画の枠組み)を実行することが掲げられています。

10YFPは、2012年にリオデジャネイロ(ブラジル)で開催された 「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」 で採択された、国際協力を促進しSCPへのシフトを世界中で加速させることを目指すための枠組みで、テーマごとに設定された6種類の「プログラム」で構成されています。そして、10YFPの実行のために設立されたのが One Planet Network です。


出所:One Planet Networkのウェブサイトを元に山田邦永作成

SDG 12達成に向けた、ベトナムにおける具体的なプロジェクト

10YFPを構成する6種類プログラムのうち、3種類のプログラムについて、ベトナムの具体的なプロジェクトを紹介します。ベトナムでは、このようなプロジェクトをとおしてSDG 12の達成を目指しています。


本文の続きはこちら → VIETJO LIFE「【第9回】SDGs達成に向けたベトナムの取り組み、あなたにできること
コラム「ベトナム・フェアトレードの旅」の一覧はこちら → 「ベトナム・フェアトレードの旅

著者紹介
青年海外協力隊 山田邦永
ベトナムのNGO、VIRI で、ハノイを拠点に活動中の青年海外協力隊隊員が、彩り豊かな「ベトナム・フェアトレードの旅」へと皆さまを案内します。VIRIは世界フェアトレード機関(WFTO : World Fair Trade Organization)から国際フェアトレード組織として認められたベトナム唯一の団体です。

著者略歴:1983年生まれ。愛知県出身。東京大学卒業、東京大学大学院修士課程修了(分子生物学)、ビジネス・ブレークスルー大学大学院修士課程修了(MBA)。元ファイザー勤務、元ジョンソン・エンド・ジョンソン勤務(R&D)。現在、青年海外協力隊(任期:2017年10月~2019年9月、活動概要:VIETJOベトナムニュース記事参照)。
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