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【ベトナム人と一緒に楽しみたい】テトのユニークな風習とは?【VIETJO LIFEコラム:【日本人が知らない】ディープなベトナム案内】

2020/01/21 12:00 JST配信

(本記事は、2020年1月15日付け「VIETJO LIFE」で配信されたものです。)

みなさん、こんにちは!ホーチミン在住のベトナム人 ICONIC のHanです。コラム 「【日本人が知らない】ディープなベトナム案内」 では、ベトナムでの旅行やグルメ・文化・ショッピング・その他おもしろ情報を発信していきます。

間もなくベトナムはテト旧正月)を迎えます。みなさんは一時帰国されるか、もしくはベトナム国内で過ごされるのでしょうか?今回はテトをもっと深く理解できるよう、ベトナムのユニークなテトの伝統的風習についてご紹介します。

まず、幸運な1年を過ごすには、テトを迎える前の準備がとても大切です。ベトナムでは 「赤」が王道の色 とされ、人々の幸運と金運、そして繁栄を象徴すると言われています。悪魔を追い払う色とも言われ、テトの準備に赤色の物を使用するのはこのためです。

中国の思想に由来した、伝統的な飾り

テトに欠かせないのが、 バインテット、バインチュン と呼ばれるベトナム風ちまきです。ベトナムの伝統料理であると同時にテトの精進料理とされています。

また、写真のようにマムグークア(Mâm ngũ quả)と呼ばれる果実を祭壇に飾ります。「豊作・富・長寿・健康・平和」を象徴する5色の果物を使用するのが習わしです。古代中国の思想 陰陽五行説にも、五行(金・木・水・火・土)の概念があり、それぞれに白・緑・黒・赤・黄色の各色があてられます。これらの色を含む果物として、スイカや、 バンレイシ 、グレープフルーツ、マンゴー、イチジク、パイナップルなどを用意します。 南部と北部では使う果物の種類が異なり 、バナナはベトナム語で「チュオイ」と読み、同音異義語で「倒れる」という意味があるため、南部の人は使用しません。

マムグークア
引用: Dân trí


家中を赤く彩る様々な工夫

テトの季節になると、たくさんの花を飾って街中を華やかにします。テトを象徴する花といえば梅と桃の花ですが、 赤い花も人気 で、幸せを意味するバラやガーベラなどを家の中に飾ります。ベトナム人の家を訪ねると、家中が赤くてびっくりされるかもしれません。

赤色の花の木
引用: HOA ĐẸP VIỆT NAM


また、ココナッツや蓮根、金柑などを砂糖漬けにし、色鮮やかに彩ります。写真の中で特に目を引くのは、 真っ赤なスイカの種の塩漬け です。

砂糖漬け菓子と赤いスイカの種の塩漬け
引用: Chùa A Di Đà


中国では、春節などに伝統的な装飾「対聯(ついれん)」を飾りますが、ベトナムでもかつては儒家に 「赤い対聯」 を飾っていたという話があります。赤色や桃色の紙に、黄色や黒で文字を書いたものを赤い対聯と呼びます。一部の家庭ではこの風習が今でも残っており、大きい対聯は壁に、小さいものは桃や梅の木に掛けます。


本文の続きはこちら → VIETJO LIFE「第5回 【ベトナム人と一緒に楽しみたい】テトのユニークな風習とは?
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