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[コラム]

「もらった魔法の言葉の力」田倉優子さん / 旅行会社勤務【VIETJO LIFEコラム:Voice~ベトナム最前線で働く人の声~】

2019/03/28 12:00 JST更新


small>(本記事は、2019年3月27日付け「VIETJO LIFE」で配信されたものです。)

ベトナムで人材紹介を行う JellyfishHR がお届けする在住日本人へのインタビュー。

今回は、日本の旅行業界最大手であるJTBのベトナム法人、JTB-TNT で勤務をされている 田倉優子さん にお話を伺いました。

大学卒業後、日本の旅行会社に入社し、4年間勤務した後に退職。その後、紆余曲折を経て、2年前にベトナム就職をされた田倉さん!日本での就職活動から、ベトナム就職を決意するまでの経緯や心境、ベトナムでのお仕事についてざっくばらんにお話をいただきました!

新卒で旅行会社に入社し、4年間の勤務の末に退職を決意

― 田倉さん、早速ですが、読者向けに簡単な自己紹介からお願いします!

田倉:はい!2011年に大学を卒業して、旅行会社へ就職しました。そこで4年間働き、紆余曲折を経て、現在はベトナムのJTB-TNTで勤務しています。

― 旅行業界一筋のキャリアですね!
新卒の就活の時から、旅行業界の軸はブレていないんですか?


田倉:そうですね。ただ当時は、はっきりと仕事に対する軸が決められていませんでした。自分が何をしたいのか、理解できていませんでした。1つはっきりとしていたことは、自分が好きじゃないことには、とことん興味が持てないタイプということだったので、今、自分が好きなことに関係する仕事に就こうと思いました。

当時はバックパックで海外を旅することが好きだったことと、高校・大学でバンドサークルに入っていて音楽も好きだったので、旅行と音楽の2つの業界に絞りました。音楽業界はエントリーシートの時点からダメで、結果的に縁のあった旅行会社に就職し、カウンターセールスに配属になりました。

― 好きを仕事にするって、誰もがそうしたいと思っているけれど、現実はそうはいかないことが多いですよね。新卒で旅行会社に就職してみてギャップはなかったですか?

田倉:自分で選んだ仕事とはいえ、ギャップはありました。旅行業はサービス業のため、残業も多かったです。自分が良いと思ったものを勧めたいという気持ちから旅行会社に入ったのに、まとまったお休みを取りにくく、想像していたよりも海外旅行には行けていませんでした。仕事も事務作業と接客で、一日中ずっとオフィスにいる仕事内容も自分の性に合わないと感じるようになっていました。

― 入社後のギャップと労働時間の長さで、もがいてらっしゃった時期ですね。

田倉:はい。仕事を続けていくなかで、「ここで辞めたら負けだ」「お世話になっている人もいるし、続けることが正解」と考える自分と、「苦しい」と言っている自分が心の中にいました。

私は、いわゆる仕事のできる成績優秀な社員ではなくて入社当初こそもがいたのですが、周りの人に助けてもらい、3~4年経った頃には仕事にも慣れてきて、教える立場にもなりました。苦手なこともなんとか平均点には達したかなと思い、26歳の誕生日を迎えた直後に退職をしました。

退職からベトナム就職までの心境

― 後者の気持ちを聞いてあげて、周りと折り合いがつきそうなタイミングで退職されたんですね。その後はどうされたんですか?

田倉:自分がどうしたいのか、 まずは自分の気持ちを最優先 させました。会社を辞めた直後は、時間の融通が効く派遣社員の仕事を1年弱やって契約更新の時期に「ここまできたら、経歴なんか関係ない!」と更新はせず、思い切ってその時に自分がやりたいことをやることにしました。

それからは、4つの異なる仕事を掛け持ちしました。 古本屋・イベント事務所・旅行のウェブライター・居酒屋 と、アルバイトでしたが自分の興味の赴くままに仕事をすることを心掛けました。

― いわゆる自分探し的な意味もありましたか?

田倉:はい。20代後半で、恥ずかしいのですが…。自分探しという言葉は好きではないんですが、まずは興味のある人たちの近くで働いてみて、自分が何がしたいか、改めてヒントを得たいと思いました。

結果、この1年半で本当に濃密な時間を過ごすことができました。この期間に出会った人たちは、地位やお金以上に 自分のスタイルを貫くこと、エネルギーを100%出し切ることを大事 にしていて、そういう人たちと関わっていく中で自分の今までの価値観崩れて考え方がフラットになったんですよね。

― これまでは作られたレールの上を歩いてきたけど、それって自分の(真に希望する)道だったのかな、という気づきですかね?

田倉:そうですね。「自分の信じた道を行けばいい!」というのを、その方たちに背中で見せてもらった感じでした。こうやって動き続けている人たちはツキにも見放されない。 動き続ければ、自分もやっていけるんじゃないか と思うようになりました。

― 背中で見せてもらった感じ、とのことでしたが、当時言われて印象に残っている言葉はありますか?

田倉:あります!古本屋の店長から言われた 「できるのにサボったらダメだよ」 という言葉です。偶然アルバイトを始める前までの私の履歴書を店長が見て「そこそこ知られた大学を出て、職歴もあるのに、何故ここにいるんだ」と。


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