ホーチミン：メトロ地下駅とビルが直結、ベトナム初 [経済]

　ホーチミン市サイゴン街区(旧ホーチミン市1区)にある同市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン～スオイティエン間)の市民劇場駅4番出口がこのほど、市民劇場(オペラハウス)向かいのショッピングモール「ユニオン・スクエア(Union Square)」の地階と正式に接続された。建物の地階と地下鉄駅が直結するのはベトナムで初めてとなる。

　メトロ1号線の計画では、地下鉄駅と直結するビルは、◇ベンタインスクエア案件の「ザ・スピリット・オブ・サイゴン(The Spirit of Saigon)」、◇ユニオン・スクエア、◇VPバンクタワー・サイゴン(VPBank Tower Saigon)、◇マリーナ・セントラル・タワー(Marina Central Tower)、◇ビンホームズ・ゴールデンリバー(Vinhomes Golden River)の5つとなる。

　ユニオン・スクエアは、華人系の大手不動産会社VTPグループ(Van Thinh Phat Group)傘下のベトナム不動産インフラ開発グループ(VIPD)が所有するフランス建築様式の施設で、面積は約9000m2となっている。

　地下6階・地上9階のうち5フロアが5つ星ホテルで、グエンフエ通り、レロイ通り、ドンコイ通り、レタントン通りに囲まれた、不動産業界で「ダイヤモンドの土地」と称される好立地に位置している。

　以前は「ビンコムセンターA(Vincom Center A)」という名称で、投資総額は約10兆VND(約560億円)だった。VIPDは2013年、地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)から、同案件を約10兆VND(約560億円)で買収した。

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