ベトナム産ライチ、米最大手スーパー「Costco」店頭に初登場 [経済]

（C）Tap Chi Cong Thuong

　7月初め、ベトナム産ライチが米国最大の小売チェーン「コストコ(Costco)」の店頭に初めて並んだ。これは、ベトナム農産物が国際市場に進出する上で大きな一歩となる。

　ベトナム産ライチの輸入・流通を担当したのは、米国の高級農産物輸入企業ドラゴンベリープロデュース(Dragonberry Produce)。

　同社はこれまでにも、セイフウェイ(Safeway)など米国の大手スーパーで、旧バクザン省(現・北部地方バクニン省)産のライチを流通させてきたが、コストコでの取り扱いは今回が初めて。これにより、ベトナム産ライチは、米国とカナダにあるコストコ635店舗で販売されることになった。

　ベトナム産ライチは「ゴールデンライチーズ(Golden Lychees)」というブランド名で販売されている。「グローバルGAP」基準に基づいて栽培されており、美しい赤色、ほどよい甘さ、シャキッとした食感が特長だ。米国の厳しい植物検疫をクリアし、国内での照射処理後、海上輸送で新鮮な状態のまま届けられている。

　ドラゴンベリープロデュースは、ライチだけでなく、リュウガンやドラゴンフルーツ、パッションフルーツなど他の果物の輸入・流通を目指している。現在、ベトナムの生産者および協同組合と連携し、生産工程の標準化を進めている。

　なお、2025年におけるベトナム全国のライチ生産量は前年比+30％増の約30万3000tと見込まれている。主な産地は旧バクザン省で16万5000t、次いで旧ハイズオン省(現・北部紅河デルタ地方ハイフォン市)が6万tなどとなっている。

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