ベトナム航空、韓国企業と航空・観光・物流で提携 [経済]

　ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は、韓国のソウルで開催されたベトナム・韓国経済フォーラムで、同国を公式訪問中のトー・ラム書記長の立ち会いのもと、韓国企業との間で4件の協力覚書(MOU)を締結した。

　今回の提携の柱となるのは、HVNと同社子会社のベトナム航空エンジニアリング(VAECO)、大韓航空(Korean Air)の3社による合弁会社の設立の検討だ。この合弁会社は、東南部地方ドンナイ省で建設中のロンタイン国際空港における航空機の保守・整備・オーバーホール(MRO)事業を展開する計画だ。

　さらに、HVNと大韓航空は、国際貨物輸送ネットワークの拡充を目的とし、貨物スペースのシェア、共同運航、貨物サービスなどにおいて協力関係を強化する。

　観光分野では、HVNが韓国観光公社(KTO)およびベトナムの国営系大手旅行会社サイゴンツーリストグループ(Saigontourist Group)と観光振興に関する覚書を締結した。双方の観光需要の拡大を目指し、共同で旅行商品の開発やプロモーション活動を推進する。

　加えて、韓国の大手旅行会社ハナツアー(HANATOUR)も連携に加わり、パッケージツアーや多国間ツアーの企画・開発、国際メディアを活用した情報発信の強化など、包括的な協業体制の構築を図る。

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