サン・フーコック航空、26年3月に国際線運航開始 [経済]

　観光不動産開発を手掛けるサングループ(Sun Group)傘下のサン・フーコック・エアウェイズ(Sun PhuQuoc Airways＝SPA)は、ベトナム民間航空局(CAAV)から国際線対応の航空運送事業許可(Air Operator Certificate＝AOC)の拡大認可を取得した。

　厳格な安全審査を経て、国際線の運航資格を取得したことで、同社は2026年3月にフーコック(南部メコンデルタ地方アンザン省)～ソウル(韓国)線とフーコック～台北(台湾)線の運航を開始する計画だ。

　さらに、同年9月にフーコック～釜山(韓国)線、10月にフーコック～高雄(台湾)線を就航する予定だ。いずれも近年フーコックの往来需要が伸びている市場で、これらの路線の開設により、北東アジアの主要観光都市との接続を強化し、国際線ネットワーク拡大の基盤を築く。

　国際線の運航開始に向けて、SPAは韓国と台湾で総代理店(GSA)を選任した。韓国では経験豊富なパシフィック・エア・エージェンシー(Pacific Air Agency)が販売・流通・商品開発を担当し、台湾では1990年代からベトナムへの送客実績を持つホンイー・トラベル・サービス(Hong Yi Travel Service＝鴻毅旅行社)がSPAの市場展開を支える。

　国際線就航の準備と並行して、同社は機材拡充も進めている。11月24日には4機目となるエアバスA321NX型機が運航を開始し、12月には5機目の導入を予定している。

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