ベトナム企業、ピエール・カルダンのカナダ事業を買収 [経済]

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　イーモール・ベトナム(Emall Vietnam)はこのほど、フランス発祥のファッションブランド「ピエール・カルダン」のシューズ部門「ピエール・カルダン・シューズ(Pierre Cardin Shoes)」のカナダ事業を買収した。

　今回取得したのは、ブランドの権利、資産、流通網、人員などを含むカナダでの事業で、取引額は公表されていない。イーモール・ベトナムは、2026年からカナダ事業の運営を開始する予定だ。

　今回の買収は、約9年にわたる交渉と法的手続きを経て成立した。これに先立ち同社は、ピエール・カルダン・シューズのタイ事業も買収しており、タイ国内28店舗の運営を引き継いだ。

　イーモール・ベトナムは、カナダ事業の買収について、単なる市場拡大ではなく、ベトナム企業として、小売業の高付加価値グローバル・バリュー・チェーンに長期的に参画するための戦略的投資であるとコメントした。

　同社は現在、ベトナム国内でピエール・カルダンのシューズ専門店100店舗余りを運営しているほか、ファッションブランド「オスカーファッション(Oscar Fashion)」を展開している。

　同社はピエール・カルダン・パリ(Pierre Cardin Paris)から10年以上にわたり生産および地域市場開発を委託されてきたパートナーだ。ベトナムで生産された同ブランドのシューズは、フランスやインド、メキシコ、ブラジル、タイなどへ輸出されている。

　なお、ピエール・カルダンは1950年創業のフランスのファッションブランド。革靴分野では、各市場に適応するため、製造・流通能力を持つ現地パートナーと連携している。アジアでは、クラシックなデザインと実用性を重視したビジネスシューズのイメージで知られる。

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