アカデミー賞ノミネート最終候補のベトナムのドキュメンタリー映画、国内映画館で上映へ [エンタメ]

　ベトナム人女性映画監督のハー・レ・ジエム(Ha Le Diem)監督が手掛けたドキュメンタリー映画「Children of the Mist(原題：Nhung Dua Tre Trong Suong)」が、3月中にベトナム国内の映画館で上映される。

　現時点では、3月15日・16日の18時30分からハノイ市カウザイ区のBHDスターディスカバリー(BHD Star Discovery)で、また3月17日からベータシネマズ(Beta Cinemas)での上映が予定されている。

　ジエム監督によると、現時点で配給会社はついておらず、インディペンデントのドキュメンタリー映画制作者グループであるバラン・ベトナム(Varan Vietnam)が、自主的に劇場をレンタルし、チケットを販売しているのだという。当初はハノイ市の国家映画センターで2回のプレミア上映を希望していたが、費用がかさむことから計画を変更せざるを得なかった。

　同作品は2022年12月、第95回アカデミー賞の各部門のノミネート最終候補となる「長編ドキュメンタリー映画賞」のショートリスト15作品に選ばれたが、惜しくも本選へのノミネートを逃した。「長編ドキュメンタリー映画賞」のショートリストにベトナム映画が名を連ねたのはこれが初めて。

　ジエム監督は2021年にオランダの首都アムステルダムで開催された「アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭2021(IDFA 2021)」の国際コンペティション部門で最優秀監督賞を受賞したほか、同作品は各国で開かれた100近い映画祭に出品され、多くの賞を受賞している。また、フランスや米国などの映画館でも上映された。ベトナム国内では、ハノイ市で2022年11月に開催された「第6回ハノイ国際映画祭(HANIFF)」で上映された。

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