原産地証明書、発給窓口を一本化　ベトナム迂回輸出の懸念に対応 [法律]

（C）Bao Dau Tu

　相互関税問題をめぐり米国が関心を寄せる分野への適切な対応を進めるための一環として、ベトナム商工省は5日、原産地証明書(C/O)等の発給窓口を同省に一本化した。

　これに先立ち公布された、商工省決定第1103号/QD-BCTにより、ベトナム商工連盟(VCCI)に付与されていた原産地証明書や非加工証明書(CNM)、ノルウェーとスイスの一般特恵関税制度(GSP)に基づく登録輸出者(REX)番号などの発給権が取り消された。

　企業各社は、商工省の原産地証明書発給機関で原産地証明書等の発給申請を行うことができる。今回の措置は原産地偽装の防止や企業活動の円滑化、コスト削減、輸出促進を図るためのもの。同省はこれに加え、手続きのデジタル化も推進していく方針だ。

　なお、米中貿易摩擦を背景に、中国からベトナムを経由した迂回輸出への懸念が高まる中、ベトナム政府は貿易分野での対応として、原産地規則、知的財産権、非関税障壁といった米国が関心を寄せる分野への適切な対処を進めるとともに、航空機、液化天然ガス(LNG)、国防・安全保障関連製品を中心に、米国製品の輸入拡大を図る方針を示している。

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原産地証明書、発給窓口を一本化 ベトナム迂回輸出の懸念に対応

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