外国人の身分証明書不携帯に罰金、超過滞在の罰金大幅引き上げも [法律]

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　家庭内暴力の防止や社会秩序の維持に関する行政罰を定めた政令第282号/2025/ND-CP(12月15日施行)では、ベトナムに滞在する外国人の出入国、居住、移動に関する行政処分が規定されている。

　同政令の第21条によると、2021年の旧政令(政令第144号/2021/ND-CP)と同様に、必要な身分証明書を携帯せずにベトナム国内を移動する外国人に対して、警告または30万～50万VND(約1800～2900円)の罰金を科すと規定されている。

　身分証明書には、パスポート、通行証、国際渡航に有効な書類、ベトナムにおける外国人の出入国・滞在のために発給された書類、APEC・ビジネス・トラベル・カード(ABTC)を含む。

　このほか、以下の違反については、50万～200万VND(約2900～1万1800円)の罰金が適用される。

◇出入国関連書類やパスポート紛失の届け出遅延または無届出
◇許可証申請および更新書類における虚偽情報の提供
◇立入制限区域への無断侵入
◇権限当局の要請に対する書類提示の拒否
◇16日未満のオーバーステイ

　また、パスポート情報の改ざんや出入国書類の貸与、他人名義のパスポート使用、パスポート作成目的の書類偽造など、さらに悪質な違反については、より重い罰金処分が科される。

　中でも、オーバーステイに対する罰金の規定について、超過期間が16日未満の場合は旧規定の50万～200万VND(約2900～1万1800円)が維持されるが、16日以上の場合の罰金額が引き上げられる。詳細は以下の通り。

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