[経済]
円安による為替差損拡大、輸出業者が悲鳴
2013/05/17 05:03 JST更新
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昨年末から急速に円安が進み、日本市場への輸出業者が苦境に立たされている。14日付ベトストックが報じた。
トゥアンフオック水産貿易株式会社のチャン・バン・リン社長は、「日本市場を主な取引先としている多くの輸出企業が、円安による為替差損で多額の赤字を計上している。今年初めに比べて日本円がベトナムドンに対して約▲16%下落したのが原因だ」と述べた。
これらの企業は為替差損による損失だけでなく、日本人消費者の需要低迷による受注量の減少にも直面している。また、ベトナム水産物の輸出価格が周辺諸国より割高で、特に冷凍エビに至っては輸出価格がタイやバングラデシュと比べて1キロ当たり2ドル(約204円)も高くなっているため、価格競争で太刀打ちできない状況にある。
あるホーチミン市の縫製品輸出企業の社長は、「今年4月初めから、日本の複数の輸入業者から締結済み輸出契約の輸出価格を引き下げるよう要求されている。労働者の雇用を維持するためには、輸出価格を▲5%~▲10%引き下げざるを得ない」と語った。同社が昨年末、日本の業者と円建てによる輸出契約を結んだ時の為替レートは1 円=260ドン。現在は1円=210ドンにまで下落していることから、為替差損による多額の損失を被っているという。
[Vietstock, 06:25 (GMT+7) 14/05/2013 S]
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