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三菱総研とAGRI SMILE、コメ生産の気候変動対策の実証実施

2025/09/09 04:51 JST更新

(C) 三菱総合研究所
(C) 三菱総合研究所
 株式会社三菱総合研究所(東京都千代田区)と株式会社AGRI SMILE(東京都新宿区)は、地場食料・アグリビジネス大手パングループ[PAN](The PAN Group)とともに、「バイオスティミュラント資材を活用したベトナムにおけるコメ生産の気候変動対策・肥料吸収効率化の実証」を実施している。

 3者は4日、東京で開催された日越農業協力対話官民フォーラムにおいて、小泉進次郎農林水産大臣とチャン・ドゥック・タン農業環境相の立ち会いのもと、この取り組みに関する覚書を発表した。

 同3者は、気候変動下においてもコメの収量確保と品質の維持・向上を図り、かつ低肥料での農業生産を実現するため、経済産業省の令和5年度補正「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(我が国企業によるインフラ海外展開促進調査:三次公募)」を活用し、北部紅河デルタ地方フンイエン省で、熱帯・亜熱帯環境下での気候変動対策・肥料吸収効率化に関するコメ生産の技術実証に取り組んでいる。

 この実証では、AGRI SMILEが提供するバイオスティミュラント資材を用いて、コメ生産の気候変動対策・肥料吸収効率化などの効果を評価する。バイオスティミュラント資材は、植物に散布することで植物の免疫力を活性化する効果がある。

 AGRI SMILEのバイオスティミュラント資材は、同社が有する特許技術により、植物内の作用メカニズムが科学的に解明されているほか、農業残渣を原材料としているため、日本国内で処分が課題となっている農業残渣を資源として有効活用できる点が特徴として挙げられる。

 この取り組みの中で、AGRI SMILEは、バイオスティミュラント資材の提供、圃場実証でのアドバイス、ベトナムでの流通に向けた各種手続きの遂行を担う。また、PANは圃場実証の遂行・管理、ベトナムでの流通に向けた各種手続きに関する助言を、三菱総合研究所は現地子会社との連携による関係機関との連携・調整支援を担当する。

 2025年秋以降には、南部メコンデルタ地方カントー市での実証も予定している。また、これと並行して、AGRI SMILEのバイオスティミュラント資材のベトナムでの流通に向けた取り組みを進める計画だ。 

[2025年9月8日 株式会社三菱総合研究所ニュースリリース A]
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